プランニングの手順2の続き ~車のことを考える~
株式会社のびのび子ども住宅
1級建築士で不動産も取り扱える建築家 九万田忠孝です。
プランニングの手順について書いています。
今回は3話目。さてさて~
第二話の続き プランニングの手順2の続き~車のことを考える~
いずれも間取りは考えるな!!的な内容です。
びっくりしますかね??でもそのほうが絶対にイイ!!
さて今回3話目は、前回の家以外のことを考えるにも少し伝えましたが、
車について考えるです。
車を持つつもりはないよという人は飛ばしてもらっても大丈夫です。
来客用の駐車場にせよ、自家用の車を用意するにせよ、車のことを考えないといけません。
自転車は??
自転車の場合もちょっと気にした方がいいかもしれませんから、読み進めてみてください。
参考になるはずです。
さて
間取りの前に車を考えるのはどうして??と思われますか?
理由があります。
どうしてか、
それは、車は大きいということです。
当り前やん!!
なんですが、車は家の次にだいたい大きいものです。
この車が入らなければ、いやもしくはギリギリになってしまっては使い勝手が悪いのなんのってことになります。
車を乗る計画があるのならば、その車がどういうルートから帰ってきて、どういうふうに切り返しをし、どういうふうに駐車場に入れるのかを考えなければなりません。
買い物に行って帰ってくる。
大通りから自宅前の道路に入ってきてです。
右からですか?左からですか?
そして、バックしていれますか?横づけして入れるんでしょうか?
敷地が広ければ、いちど敷地に入って敷地内で回転し駐車が理想。
でも、そんなに広くないわ!!という場合は道路内で回転切り返しの作業をしますよね。
人が歩く方向はどっちが多いんだろう?
自分の敷地側なのか、対側なのか。
対側だったらあまり問題ないけれども、自分の敷地側だったら、バックミラーを見ながら作業なんてことになりますよね。
危ない、危ない。
電柱はどうですか?
電柱があったり、ご近所の植栽があったりすると、視界が遮られたり、または切り返しの邪魔になったりして細かく細かくハンドルを動かさなければならなかったりしますよね。
ほぼ毎日こういうことを気にしながら運転をしなければならないことになるんです。
そして、ガリって傷つけてしまったりする。
OMG Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
ってならないように気を付けなければなりません。
また
これは私は必要だと思いますが、人と車の動線を分けて考えておく必要があります。
年に数回、親が運転している車が敷地の駐車場で子どもを事故に巻き込んでしまうなんんてことがニュースで飛び込んできます。
人の動線と車の動線が交叉していることにより起こる事故なんだろうなと感じるんですね。
ちょっとした工夫でそういうことはなくすことが出来るのになって思うんです。
人と車の動線を分けてプランニングをする必要がある。
そういう設計をすることによって、事故も防げるんです。
で、何が結局言いたいかというと、
車の動線をしっかり考える必要あるということです。
家を考えてから車を考えるのではなく、
家のまわりにつくるものを先に考えてから残された部分に家を考えるように設計してほしいんです。
第2話との関係でいえば、
庭を造るという話をしました。植栽をどの位置に植えるかを決めることが大事であり、その木をどの窓から見るのかを決めることが大事とお伝えしています。
今回の話も
車をどの位置に置くのか、電柱をかわし、人の通行の安全を配慮しながら車の位置を決める。
車の位置と玄関や勝手口との人の流れを整理しながら次のステップに進んでいくわけです。
つながりが明確になってきます。
外とのつながり、動線を先に作り上げていくことによって家の中の動線に影響を及ぼしていくわけです。
家を先に考えて、残っているところに駐車場を持っていく。
動線がうまくいっても出し入れしにくいとかまで考えられていない場合が多いんです。
そして道路との高さのことなども考えられていないことが多いんです。
ということで今回はここまで
次回は、ちょっと出てきた高さについてお伝えしようと思います。
間取りの話にはまだまだ行きつきませんね。
次回をお楽しみに。
前回の記事も読んでみてくださいね
第二話の続き プランニングの手順2の続き~車のことを考える~