#くつろぐたき火を愉しむ家 =寝屋川市で注文住宅の新築工事 構造設計編=
#くつろぐたき火を愉しむ家
寝屋川市で注文住宅の新築工事がどんどん進んでいます
今日は構造設計編です
デザインと構造をいったりきたり
基本設計=意匠設計が終わると構造の検討を行います
間取りが決まり、デザインが決まり、それが構造として成り立つのか
成り立つというのは、耐震等級3がクリアーし、耐風等級2がクリアーするのか、その余裕度はどうなのか?を検証していかなければなりません
ちなみに
のびのび子ども住宅では、許容応力度計算を行って耐震等級3耐風等級2をクリアーしつつ、余裕度は75%で見ています
あわせて
限界耐力計算を行ったうえで、制震ダンパーを標準装備しています
設計して
いくらかっこよくても、地震に弱かったり、台風に不安を感じるような家ではだめですものね
しっかり構造の検討を行います
お客様にもいつもお伝えしますが、
意匠設計と構造設計は相反する点が多いですということを伝えます
どういうことかというと
窓が大きく回答的で明るい家の反対は、壁ばかりで一つ一つお部屋が狭く暗い家ですが
壁ばかりの家は地震に強いですし、台風の心配もいらないでしょう
1階が大空間の家に対して2階リビングの家は
1階に2階を支える柱は壁が少なく弱くなりがちですが、2階リビングの家は比較的小さな部屋を1階に多く作ることで2階を支える壁や柱がたくさんある家になります
このように
意匠に対して、構造設計は相反する要素が大きく、
開放的な空間や大きな吹き抜け空間などがあると、構造設計は難しくなっていきます
また
パッシブデザインの軒の深さに関しても
軒が大きく深くなればなるほど、日射遮蔽がうまくいったり、外壁の汚れに対して考えられた家になりますが
その分、風の吹上に対する屋根のたわみなどの検討は難しくなっていきます
それらを考えながら構造設計をしていくわけですが
逆に、構造から考えてみるとどうなるのか、、、
つまらない家になりそうです
お客様は
ここの壁がなかったらリビングが見渡せていいなーと感じるのです
だったら、それにあわせて構造を考え、構造を考えたうえで更にデザインし、理由のあるデザインをしてくことが出来ます
理由があるというのは
どうしても柱がいるのであれば、その柱をデザインに変えてくような内容です
美術館や大きな施設であっても
ホールに大きな円柱の柱があったりするのを見かけたりしますが、
そのまわりにはイベントスペースがあったり、ベンチがあったり、くつろぎの空間に代わっている場合があります
柱が柱のままにあると邪魔だし、うっとおしいと感じますが
それを意味あるデザインに変えていくことでシンボルになっていくんですよね
今回の
#くつろぎのたき火を愉しむ家においても
どうしても必要な柱や耐力壁が存在ましすが、それは、リビングとダイニングの間仕切り扉の寸法にあわせて壁と耐力壁を配置しています
当然、扉の端端には柱や壁が必要になってきますので、それの場所に耐力壁をあえてもっていくようなデザインに変更したりしています
お客様の目線には気にならない部分に、構造を設けていくことが大事だと思うんですよね
見たいものを見えるようにし、見たくないものを見えなくするように壁をつくる
そうすると、デザインと構造は難しくなくなります
寝屋川市の災害
画像は
寝屋川市の災害の様子です
これは大阪府のホームページに掲載されている画像ですが、
平成24年に水害がありました
なんとなく、記憶にあるのですが、淀川の水がかなり堤防近くまできていたときなのだろうか??
となんとなくですが、覚えています
当時
ほしい車を試乗していて、試乗コースが高槻市の淀川沿いで、川の水がかなり堤防まであがってきていました
寝屋川市ではそのころ水害が発生していました
お施主様とのご要望で、水災に対して対策をしてほしいということがありました
地震の対策、風の対策については万全ですが、
水災についても考えていかなければならない時代です
よって
今回は、基礎の高さを大幅にあげています
道路面から1mにする設計、
それにより
水災対策となり、且つ、全体に建物が高くなりますので、プライバシーの配慮も行えました
設計上は難しくない事なのですが
単純に基礎を大きくすると、デメリットもあります
それはコストバランスです
現在、物価高はみなさんご存知のとおり
当然、建築費用も大きくあがっています
基礎においては、コンクリートは以前の3倍ぐらいは高くなっているのではないかと思いますし、鉄筋についても同様に値上がりしています
毎年毎年値上がっている基礎の素材ですが
大きくなることによって全体のコストもあがりますから、下がる工夫をしつつ、強度をあげつつ、を考えて設計をしていきまいた
地盤改良を行うこともありましたので、地中梁の本数をできるだけ減らしながら設計をしていくなどの努力
といっても