#くつろぐたき火を愉しむ家=基礎工事
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大きな基礎工事
今回の基礎は大きかったです
先般書きましたブログに寝屋川市の水災害についてお伝えしましたが、
ここ最近の大雨、今日は9月3日ですが、先日の台風10号の影響で各地大雨による被害がありました
尋常じゃない雨の降り方
そして、雨の排水のもろさ
寝屋川市の水災害の時も大きな問題になり、冠水状態に
お施主様の近辺も車が水没することがあったようです
そういうことから基礎をかなり高くしていますので
その分基礎工事も大変でした
写真は鉄筋工事
鉄筋も通常普通にまたげる高さが、またぐのによいこらしょってしなければならないくらい
設定した地盤の高さも道路面よりも高く仕上げましたし、基礎の立ち上がりも高く仕上げました
地盤面だけあげて、鉄筋を小さくする方法もありましたが
今回は地盤面だけ上げると、土を大きく盛る必要もあることから現状の地盤高さを大きく変えず、そして地盤面を上げられるだけあげる方法と
基礎の立ち上がりを高くする方法のバランスを考えて設計をしました
そうすることによって
昨今値上がりが半端ない、コンクリート量を多くなりすぎないようにし、コストバランスのよいコンクリート基礎にできたと思います
実はあと3センチ高さを低くしておけば、基礎工事屋さんのもっている基礎パネルがそのまま使えたのですが
3センチ届かないので特別に現場であしらって対応することとなりました
基礎はきれいに出来上がったのですが
ちょっとしたことで手間を省けたのに、もう少し打ち合わせを細かくしておけばよかった点です
反省
後で聞くと
基礎屋さんも、設計の九万田にあわせないと!!と思っていただけたようなのですが
お施主様の思い、設計者の考え、現場の努力
3つをそろえていかないといけないですね
基礎のコンクリートを打設するときにはたくさんのポイントがあります
鉄筋が組みあがった時点でまずは瑕疵保険の検査を受けるのが通常
多くの会社が瑕疵保険に加入するので、一般的な部分のチェックはどの会社でも大丈夫だと思ってOK
一般的な部分とそうでない部分がありますが
図面に記載している部分が一般的な部分
鉄筋の配置に対して、どれくらいのピッチで入っているかなどがそうですが
その他の部分としては、写真のようにコンクリートと鉄筋の隙間=かぶり厚さと言いますが
かぶり厚さなどはチェックの対象外なので誰もみません
監理者(=設計者)や現場監督がチェックするのが普通ですが、現場監督が現場にいないなんていうのも普通な時代
それらをチェックしないままにしていることもおおいです
最近では第3者機関がチェックしています!!なんてことをどうどうという会社もありますが
自分たちでチェックする時間がないから、他にチェックしてもらっているのが実情で、それってどう?と思います
実際に現場監督が理解していないことが多いんですよね
ホームページでは第3者機関によるチェック!!なんて書いていますが、、、
かぶり厚さですが、
鉄筋がコンクリートにおおわれ出来上がる基礎
鉄筋がかぶっているコンクリート部分が薄いと、将来、さびが回ってきてコンクリートが剥離したり割れてきたりする原因になります
酸性の鉄に対して、アルカリ性のコンクリート
鉄がどんどん酸化していって錆びるのを防ぐ効果があるコンクリート、ちょうどいい相棒関係なんですよね
それが薄いとコンクリートの中和が進んだ時に錆びて、中にある鉄筋が膨張
その結果、割れが始まり、割れると、さびが大きくなり、コンクリートが爆裂、剥離というふうになります
よって
かぶり厚さは大事なんです
コンクリート打設も大事です
ミキサー車からポンプ車に移されてコンクリートを打設しますが、
高い位置からコンクリートを落とすと機械のチカラで打設できて楽です
しかし
重たいものが先に落ちてきて、コンクリートの中に含まれる、
石、砂、水、モルタル、それらが分離すると言われます
そうならないように、同じタイミングで送り出すようにするのがポンプであり、コンクリート打設
写真のように、いったんパイプを持ち上げてから手でいっきに落ちないようにコンクリートを打設します
打設者の見本のような打ちかたです
ここうやってちょっとしたことをチェックしながら基礎は出来ていくんですよね
出来上がったら、見た目ではわからない部分ですが、ちょっとしたことを気つかってあげると、基礎はいいものになります
基礎の枠からはみ出した部分をきれいに取って、仕上がりです
九万田の仕事
ここをきれいにしておくと、基礎断熱を敷き詰めるときに隙間なく出来上がります
これもちょっとしたひと手間
基礎断熱がぴしっときれいに貼り付けられると、断熱性能も変わってくるだろうと思いますよ
次は木工事へ