外構はいつ?誰に?話する??
高槻市の設計・施工工務店、1級建築士事務所 株式会社のびのび子ども住宅 九万田です。
今日は、建物のお話から少しはなれて、外構についてお話をしたいと思います。
外構について、インスタなど見ていると、『外構高い!』『外構失敗した!!』というタイトルをよく目にします。
外構計画って、いつ?誰に?話をしていけばいいんでしょうね?
外構計画はいつスタートする?
そもそも外構計画っていつスタートするかという疑問があります。
先ほどのとおり、インスタを見ているとタイトルに外構って高い!とか外構失敗した!!とかあり、
素材選びもそうだし、業者選びもとても大変という記事を見かけます。
外構計画をいつするのか?
早ければ早いほうがいいですが、どちらかというと後のほう?なんなら家が完成してからってかたもいるようです。
ほんとにそれでいいの??と思いますが。。。
では
のびのび子ども住宅の家ではいつ打ち合わせをするのか?というと
外観デザインの打ち合わせ時には外構計画がスタートしています。
ってどれくらい?
というと、請負契約の3か月くらい前でしょうか。
初回面談から2か月くらいでしょうか?
それくらいには外構のお話を決めていきます。
どうしてそうなるのかというのは、
これは家のプランニングと大きくかかわるからです。
プランニングのやりかたというブログにも
土地探しのブログにも書いていますが、
家を建てたいと考え、どのような家にしていこうかと考えていくと、家のことばかり集中しますが
残った土地で何をどのように考えていけばいいのか?というよりも
まずは家以外の土地を考えなければならないということなんです。
ちょっとまわりくどい話になってすみません。
家の次に大きな構造物って何?ということなんですが、
多くの方が車をお持ちだったりします。
子育て世代の方はミニバンを持っていて、ミニバンでキャンプなどのレジャーにも出かけたりします。
だからその車をどこに配置するのか?ということになるんですよね。
車があって、自転車があって、と家以外のものをどのように配置してどのように玄関へアプローチしていくかを考えなければなりません。
そう、
それって外構計画ですよね??
ですのでプランニングの時にある程度の外構計画は作り上げていくのが当たり前で、
これは多くの住宅会社でもプランニングで入ってきているのではないでしょうか?
ただ、漠然としていて大体はあってるけれども詳細が決めきれないままで建物が進んでいくというのが現状なのかなと思います。
建物ありきでは、外構がうまくいかない場合があるので
建物以外の土地をまず決めて、そのあまった部分で家を決めることになります。
そうすると、外構ってかなり早い段階で決めなければなりませんよね。
でも、家のことに夢中な時期に外構までまわりきらないのは当たり前です。
だから、のびのび子ども住宅では
外観デザインの詳細打ち合わせをするときに決めているんです。
外観デザインで、軒の話や色の話が出てきます。
プランニング時点でおおよそ当社で決めていますが、再度お客様との打ち合わせをしていきますので、
家の素材選びを最終的に決めるときに、外構についても決めていくことになります。
なぜならば、
外構は外構、家は家と別々のものではなく、
外構も家の一部であるから、できるだけ同じ素材、同じ色、同じ質感のものをご提案していくことになるからです。
また
この段階である程度外構の予算取りをしていけば、外構が高い!なんてことにはなりませんよね。
外構も家の費用なんですから、家の設備の取捨選択の一部として外構の費用も考えていけばいいんです。
誰に話をする?
外構屋さんに見積もりをとる
というインスタの話が出ていますが、本当にそれでいいのかな??って思います。
外構は誰に話をする?ということなのですが、やっぱり家のデザインをした人に頼むのがいいでしょう??
だって
家のコンセプトを考えた人が外構までデザインするのが当然じゃないですか?
先ほどもお伝えしたとおり、家のプランニングを始まった時から大まかには外構のプランも決まっているはずなんです。
でも、なんだか中途半端なままで先に進まないまま、ずるずるとしてしまうのが実情。
どうしてそうなるのかというと、
外構=土木
土木って建築と似て非なるもの
と言われますが、本当にそうで、建築はわかるけど、土木はやったことないしわからないという設計者って多いです。
特に木造住宅をやっている設計者は
コンクリートのことを知らないままの人が多く、コンクリートがわからないから土木に入り込めない人が多いように思います。
単に苦手なのか、教えてくれる人がいないからなのか、そのあたりはよくわかりませんが、
木造住宅の工務店の営業はもちろん、設計者ですら、土木については苦手なんでしょうね。
ハウスメーカーだとなおさらだと思います。
でも
家について、その家に住む人のことをいろいろと考えてプランニングしてくれている設計者の人が
外構についても考えてくれたほうが一番いいんだと思います。
家のプランの成り立ちがこのように考えたからというプレゼンテーションがあるはずで、
だから外構もこのように考えていきます!!
と明確なプレゼンテーションがさらに出来上がってくるんだと思うんです。
のびのび子ども住宅の施工でいえば、
外観は無機質な金属と有機な木を使います。
NEYAGAWANOIEの家もそうですし、エコハウス大賞を受賞したHIRAKATANOIEⅠ もHIRAKATANOIEⅡもそうです
ガルバリウム鋼板の外壁に、木の軒天だったり
ガルバリウム鋼板と木のアクセントだったり。
無機と有機の取り合いがあって、
それは外構デザインにつながっていくようになっています。
どの家も
コンクリートの打ちっぱなしの門塀ですが、どの門塀も杉の型枠で木目を浮き出すつくりになっています。
また門塀がインターフォンやポスト、宅配ポストの役割を果たすだけでなく、
何かを隠す役目を担っていたりします。
ごみ置き場だったり、自転車置き場だったり、防犯カメラだったり。
道路側からは杉板木目の無機質なコンクリートですが、それが外壁の冷たい感じと木のやわらかい感じとのミックスとなっている一方で
その後ろには生活感のあるごみ箱が隠されていたりする。
そしてアプローチは安全につくりつつ、長さを感じられるように演出する。
長さを感じると家の距離感がわき、広さにつながってきます。
その家々のコンセプトにあわせて、外構も提案していくと、アンバランスな外構にならないんだと思うんですよね。
打ち合わせには打ち合わせを!
実際に外構計画は何度も何度も打ち合わせが必要だと思っています。
プランニング段階
↓
外観デザインの詳細打ち合わせ時
↓
上棟時
↓
足場解体時
のびのび子ども住宅では4回打ち合わせをします。
早い段階は全体バランスと予算取り。
上棟時は、
本当に位置関係がそれでいいのかの確認。
実際、大きな家ができたときに、ポストってここでいいのか?って迷ったりしますから。
最近は新聞を購読されている方も少ないので、ポストの位置ってそれほど気にしなくていいと思うのですが、まだまだポストのこだわりがある方、多いです。
ポストと一緒に、インターフォンの位置もそうですね。
敷地に入ってもらいたくない人、手前のほうがいいと思う人、様々。
いままでマンション暮らしをしていた方は戸建て住宅に住むと、ちょっとした変化が出てくることがあることを再度わかってもらう必要があるので。
上棟して間がないときに打ち合わせをします。
植栽の種類もこの時期におおよそ決めますね。
花が咲く木、実がなる木、常緑、紅葉、さまざまです。
手入れが好きって方は少ないですが、逆に、まったくいらないと拒絶をしていた方が戸建て住宅に住むようになって植栽を楽しむようになられた方もおられます。
これもおもしろいことですね。
最後の打ち合わせは
足場解体した時です。
足場解体すると、家全体が表れますから、この雰囲気にあった外構計画で本当にいいのかどうかの確認作業ですね。
最終予算もその時ばっちり出てきますが、最初と大幅に変わることはあまりないと思っています。
しかし
昨今の物価上昇でいろいろ厳しいことは多いのも事実。
コンクリートも上がるし、土の処分費だって大幅にあがります。
材料の値上がりで、これは自分でやるとか取捨選択が必要になることは仕方がないとは思いますね。
もちろん
設計デザインした人のコンセプトを十分理解し、他外構会社で外構工事をするのもぜんぜんありだと思います。
その場合の注意点としては
会社の見極めですが、価格も重要なポイントです。
そして
木の提案内容で、その会社のレベルがわかると思います。
いかにも『シンボルツリー1本、シマトネリコ』と提案するような会社はたぶんレベルは低いと思います。
ちゃんと雰囲気にあった木、そしてその下草までしっかりと提案してくれる会社だったら
アプローチのデザインや門塀についても提案内容な素晴らしく良くなると思います。
シンボルツリーがシマトネリコの提案をしてきた会社には
とにかく
『どうしてシマトネリコなんですか??』と聞いてみてください。
あまり意味なく提案している場合がおおいので。。。残念ですが。。。
今日は
外構っていつ?誰に頼む??という話をしました。
のびのび子ども住宅ではゼネコンの土木現場の監理経験も多々あることで
外構も得意でやっています。
外構だけでもお問い合わせもぜんぜん、承っていますのでご相談ください。