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寝屋川市での注文住宅 新築工事=地盤改良=

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地盤改良工事,柱状改良

前回は地盤調査、地盤の強度についてお伝えしました。

今日はその続き、地盤改良についてお伝えしていきます。

おはようございます。

高槻市の1級建築士で不動産仲介もできる のびのび子ども住宅 九万田忠孝です。


地盤改良工事って施工会社によっては方法はたった一つ!!って言わんばかりの説明しかしてくれないところもあるってお伝えしました。

前回の記事はコチラ 寝屋川市での新築工事=地盤調査=

それって本当?

もっといい方法ってないの??

ちゃんと工事はしてもらえるはずでしょうが、もっとコストを押さえたりする方法だってあるはず。

しっかりと地盤についての説明をきくべきなんです。

もくじ
地盤改良の方法はさまざま
柱状改良工事
鋼管杭

地盤改良の方法はさまざま

地盤改良工事,柱状改良

地盤改良工事もさまざまあります。

それは、地盤強度の深さによっておおきくわけられますが、

  1. 1:表層改良
  2. 2:柱状改良
  3. 3:鋼管杭


だいたいこの3つの選択になるんではないかと思います。

そして多くが2番目の柱状改良で!!と説明されるんではないでしょうか?


表層改良は
支持地盤が比較的浅いところにあり表層部分を改良剤と土とで混ぜ合わせ硬化させる方法です。

一度土を掘り起こし、改良剤(セメント系)を現場の土と混ぜ合わせながら転圧を繰り返す方法ですが、
2mくらいまで、ようは、掘削をする重機のアームが届く程度が限度なのですが、
おおきなプラントを設置したり、材料をたくさん用いる必要がないのでコストも安価、工期も短い、
比較的簡単な方法です。

ただし、
現場で攪拌しながら転圧してくため、攪拌がしっかりできているのかどうかが課題になってきますし、
施工技術者の技量によってまちまちになりがちです。

改良剤が細かく混ざり合ってこその硬化なのですが、
出来ているところ、出来ていないところがあると、改良にならない部分がでる可能性も無きにしも非ず。

このあたりのチェックが必要になります。

出来上がりは
カッチンカッチンです。

そのため時々こんなことも。。。


狭小地で地盤改良をすると
建物が建つ位置より当然少しオーバーして改良工事をすることになります。
ようは、基礎のまわりです。

狭小地になると、隣地境界線との間が50センチとかしかない場合もありますが、
そういう部分って何になるかというと、
雨水や汚水の配管スペースになっています。

その50センチのところで汚水や雨水の配管を埋設しないといけないわけですが、
カッチンカッチンになったところに配管を掘って通すことができない!!なんてことがあったりします。

表層改良は狭小地向きなんてことも言われたりしますが、
こういうことにならないように施工状況のチェックが必要になってきます。

柱状改良工事

柱状改良工事、
これが一番多いのかなって思います。

2m以深で、改良工事をしたほうがいい場合は柱状改良工事になります。


柱状改良はコラム改良工事のことで
オーガーで土を掘って、60cmくらいの穴にセメント系の硬化剤と土を混ぜながら柱にしてしまう方法です。

おおくの会社がこの施工方法で改良します!!といいますが
いや、別の工事方法もありますからいろいろと選択したらいいと思うんです。

柱状改良が悪いわけではないのですが、
土を掘り出すので残土処分費がけっこう費用としてかかってくるし、
またセメント系硬化剤もその残土と同じだけ必要になってきます。

建物の大きさにもよりますが、
1日ないしは2日必要となり、また硬化時間も考えると工程に余裕を持つ必要があります。


地盤改良に関する工程でどうがんばっても実質1週間は伸びてしまいます。


なにより柱状改良がうーん、できたら避けたい。。。と思うのは
現場がかなり汚れてしまうことが気になります。


土を掘り、改良剤をまぜながら硬化させるのですが、
ちょっとしたプラントを建てて作業を行います。
1日か2日、もともと地盤が弱い場所だから作業をするのであって、やっぱり柔らかい土を掘り出していくので、現場が汚れてしまうことがどうも気になる。


できればもっと現場はきれいに、そしてスマートに、そして環境に配慮したものでないと!!と考えてしまいます。


そうなると
これか、これかなっていうことになるんです。


その一つがハイスピード工法(砕石パイル工法)。
リンクを貼っておきますので参考にしてください。
ハイスピード工法

非常に現場はきれいで、環境配慮した施工方法です。



もう一つが環境パイル工法
これもリンクを貼っておきます。
環境パイル工法

SDGS的な考え方でこれから必要なのだろうなと思う工法です。


どちらもいい工法ですが、
デメリットもあります。
ハイスピード工法は法面の支持杭としては対応できないことや環境パイル工法は搬入が困難な場所では使えないなどです。

一長一短ではありますが、
セメントコラム改良以外の方法もあることを知ってもらいたいですね。

鋼管杭

鋼管杭,RES-P工法

そして
寝屋川市の新築現場ではさらに地盤が悪かったため、具体的には10m近く軟弱地盤があり改良工事に相当費用を要することが懸念されました。


コスト面での検討が大きく必要になったためそこを重視つつ、
近隣対策としても適してる工法がないものかと、あれやこれやと検討をしたんです。

工期が迫っていること
改良に際して重機が搬入できること
静かな住宅街なので振動や騒音に配慮されていること

いろいろ検討することがありました。

そして今回は
報国エンジニアリング社さまと相談をし、RES-P工法という
鋼管杭による地盤改良工事を行うこととしました。


工事はこんな感じ

(インスタに動画をアップしているので見てみてください)


外形48mm程度の鋼管
うーん鋼管というよりも鉄パイプ、足場のパイプ
それをどんどん打設していく。

1mピッチ程度に打設をしていくので
約100本ほどの鋼管を地面に打設していきました。

長さや約7m


1日かかるかと思いましたが、
3時過ぎには完工し、施工状況も改良をしたのか??とおもうほど前景と完了後がわからないほどです。


というのも
回転打設のみで掘削を行わないから残土が出ないことがまず何よりでした。

また打設後の養生期間も必要なかったため、すぐに基礎工事に入れたことも良い点です。


実は近隣の方が
建物解体時に基礎を解体する音と振動に対してかなり不安を感じられた経緯があり、
改良はするの??というご質問を多くいただいたんです。


しないわけにはいかない、
でも振動も音もする。
またご迷惑をおかけしてしますな。どうにかならないかな。。。

という現場の悩みがあったわけです。


じっさい施工をしてみて
あれ?やってたの?もう終わったの??

のような感想をご近所の方からあり、びっくりされていました。


もちろん、施工の保証もでます。地盤保証もつきます。


おつたえしたいのは
いろいろな工法があるということ。
その場所で最適な工法を選択していくことが大事であり、また施工店にちゃんと確認する必要があることをぜひ覚えておいてください。
しっかりとした説明を受けてくださいね。