寝屋川市の注文住宅 新築工事=上棟=
シリーズでずっとお伝えしてきていますが、
地盤
基礎
土台敷
とお話をつづってきています。
許容応力度計算で耐震等級3をクリーアしている家ですが、それ以上に作業が大事ということをお伝えしていきます。
許容応力度計算による耐震等級3
寝屋川市の新築工事の設計は、10月から実施設計に入りました。
設計には大きく2種類に分かれ、
1 基本設計
2 実施設計
になります。
基本設計は、プランニングの部分となり、その家の骨格が決まるといったイメージです。
設計コンセプトを決めていき、プランニングを進めていきます。
実施設計は、基本設計が決まった後、
構造設計や、断熱設計、電気や設備といった詳細設計になっていきます。
10月からスタートした実施設計が終わったのが2月末だったので、5カ月くらいかかっていますね。
だいたいそれくらいなんです。
そして
構造設計は意匠の部分と構造の部分をいったりきたりしながら実施設計を進めていきます。
構造の検討をすると梁が大きすぎて配線や配管が通らないとなると施工が出来なくなります。
そうなると構造の形状を変えるとかルートを変更するとかが必要になります。
なんだかんだやりながら進むんです。
実際、この寝屋川市の新築工事の構造は苦労しました。
1階リビングで大空間=無柱空間となり、梁が長く大きくなっています。
一番大きな梁は39センチの梁成となっています。
39センチってどれくらい?スケールあててみてください。
ちなみに、この現場で一番小さい梁は18センチです。
それの倍以上の大きさで、長さは6m近くになっています。
こんな大きな梁がいっぱいなってしまうと、全体計画が難しくなるんです。
1階の天井と2階の床下の空間が極端に狭くなり、配管が通らない計画になってしまうわけです。
そうした作業を繰り返しつつ
許容応力度計算で耐震等級3をクリアーしていく作業はなかなかなんですよね。
構造は大事ですが、
プランはお客様の生活イメージそのものです。
お客様の生活イメージをそのままに、そして、構造は耐震等級3を許容応力度計算でクリアーしていく。
大事な作業だったわけです。
それが現場でちゃんとできているかのチェックが次に大事になってくるわけですね。
チェック、チェック、チェック
設計作業が終わって、現場作業に移っていきます。
せっかく構造計算で許容応力度計算で耐震等級3をクリアーしたとしても現場でクリアーになっていなければ意味がありません。
そのチェックが現場ではたくさんあります。
土台敷が終わり、上棟作業。
写真は西網工務店の西網社長。
西網社長は同じ昭和46年生まれのアラフィフ(/・ω・)/
釣好き、車好きです。
昭和46年生まれはまわりにけっこういて、
水道設備の植田社長、塗装工事の熊野社長。
みんな46年生まれ。
勝手に46組といっていますが、
そんな46組の西網社長に何をやってもらっているかというと、
チェック
チェック
チェックです
建物にはたくさんの金物を使います。
200以上。
それらがちゃんと施工されているかどうかのチェックってされていますか?
のびのび子ども住宅ではこんなチェックをしています。
大工さんが金物を取り付ける
↓
西網社長はそれをチェックする
↓
九万田がさらにチェックする
西網社長はボルトとナットが締め付けられているのを確認し、ボルトとナットに線を引きとおします。
1本の線が引き通っていることが目視で確認出来たら、それをさらに九万田が触ってチェック。
触ってチェックしたものの線がズレたら、確認が不十分なことがわかります。
このように金物が正確に取り付けられているかどうかの確認を
あとでもいいやーとやり過ごすと忘れてしまいます。
先に先にやっていくことが大事です。
正直、
こういう細かな作業をやっている現場は見たことがありませんが、
必要な作業だと感じています。
九万田はゼネコンの現場監理も行ったことがありますが、
こういう作業の写真提出は事細かく指示され全数チェックも当たり前に行います。
しかし一方
住宅は現場任せ、大工任せが多く、こういう作業が大事だということを知っている工務店・現場監督って少ないんだと思います。
ゼネコンのような大規模が建物も、一般住宅も
発注する人がいて、いいものを作ってもらいたいと思う人がいるのは同じです。
たかが、ボルト1カ所でしょうか?
いえ、一事が万事、こういう作業が怠ると他の作業も同じようになってしまいます。
チェックし、次の工程へ。
この繰り返しなんですね。