寝屋川市の注文住宅 新築工事=屋根工事 | BLOG | お知らせ・ブログ | 設計・施工・不動産 一級建築士事務所 のびのび子ども住宅 株式会社のびのび子ども住宅

寝屋川市の注文住宅 新築工事=屋根工事

BLOG
IMG_5292

こんにちは
1級建築士事務所 株式会社のびのび子ども住宅 九万田です。

今日から防水のお話。
防水の施工はいろいろあります。
屋根もそうですし、外壁もそうです。

木造住宅で一番の大敵は雨漏れですから、防水についてはしっかりと施工をしなければなりません。


もくじ
ルーフィング施工
これまでの記事はコチラ

ルーフィング施工

ルーフィング

木造住宅はといいましたが、木造住宅に限らずですね、
雨漏れは一番の大敵です。

コンクリート住宅においても雨漏れが進むと、中の鉄筋がさびてきて、錆が膨らみコンクリートが割れてきます。
爆裂なんていいますが、そもそものコンクリートの強度が大きく劣ってくる原因です。

だからかぶり厚さが重要になってくるのですが、
これは木造住宅の基礎工事の時にお話ししましたことですね。

木造住宅においてもやはり雨漏れは重大な事故。
蒸れ腐りが進みますし、シロアリの被害も出る原因になります。

もちろん、家の中にシミが出てくることで不快な気持ちになりますね。


今日は上のほうから話をしていくとして
まずは屋根の防水についてから考えていきたいと思います。


屋根の防水は基本は2工程からなりますが、
まずはルーフィング施工をし、その上に屋根材を葺いていく作業です。

ルーフィングの作業は屋根専門の業者さんが施工をしますので、まず問題はありませんがどういうことをチェックするのかは知っておく必要がありますね。

その点についてからお伝えしていきます。


ルーフィングは上棟後できるだけ早い段階で行います。
まずはルーフィングをしておけば屋根部分から雨がはいってくることがまず防げるからですね。


施工は屋根をきれいに掃除してから行います。
また、野地板といわれる屋根下地の板の上に貼っていくのですが、
野地板の釘がしっかりと打たれていて飛び出しがないかどうかを全部確認していきます。

もちろん野地板を施工した大工さんが一度チェックを全数するのですが、
屋根屋さんも全数チェックします。

そうでなければ
その釘を最後に屋根を葺いたときに凸が出来てしまいます。

そうならないように施工前にチェックをするんです。

そして
ルーリングの施工です。

簡単そうで難しいルーフィン施工なんです。
いつも使っているルーフィング材は、粘着剤が裏面にほどこされているタイプ。
田島の商品です。

遅延粘着性なので張り直しが効くのですが、そうそう張り直しをしては粘着性が悪くなりますので
いっぱつで施工します。

粘着性があるためぴったりとひっつき防水性がさらに高まるわけです。



そういう材料出ないルーフィングもありますが、
のびのび子ども住宅はルーフィングも防水性を考えるとこういったものを使った方がいいと考えています。

ちょっと知っておいてくださいね。


そして貼り終わるとどういうことにチェックするかです。
ここからがさらに大事ですね。


まずは重なりです。
ルーフィングは下から順に重ねて貼っていきますが、その重なり幅も決まっています。
専門業者が施工するので当然わかっていることですが、念のためにチェック。


こうやって線のところに重なりがきているのかどうかを確認します。
屋根の端を見ればわかりますので、確認しておきましょうね。

そしてスケールをあててみてチェックしておく。
ちゃんとできているんだなというのが分かります。


それから左右の重なりです。

上下の流れ方向の重なりだけでなく、横方向の重なりがある場合はチェックが必要です。
ロール状のルーフィングを貼っていくわけですが、当然途中で切れてしまうこともあるわけで。
その時は重ねしろをとって貼っていく。

重ねしろもギリギリでは横からの雨漏れが起こる可能性もありますから、
しっかりと重ねていく。
40センチ以上の重ねがあると安心ですので、それ以上を重ねるようにと指示しています。

こんなふうにです。

今回の屋根や片流れの屋根形状ですので基本的にはこの2点。

切妻屋根や寄棟屋根によっては
棟の部分の重なりを確認したりします。

棟の部分は雨漏れの原因になりやすいので、重ねを25センチ以上、3層にする。
寄棟の屋根は谷部分ができる場合がありますので、その場合は90センチ以上の重なりを設ける。

こういったチェックが必要になってきます。


そのほかにも
下屋根部分の立上りや
下屋根と壁との交点部分などのチェックも怠ってはいけません。

部材と部材の取り合い部分、交差する部分は非常に雨漏れリスクが高まる部分。
こういった部分の施工状況については細心の注意が必要です。