寝屋川市の注文住宅新築工事=防水シート=
1級建築士事務所 のびのび子ども住宅 九万田です。
梅雨が明けて、、、暑い、暑い
もう、外で作業をしてたら倒れちゃいそうです。
そんな中でも、寝屋川市の新築工事は着実に進んでいますよ。
今日のお話は防水シートのお話。
どんなところをチェックしていけばいいのかを確認していきましょうね。
ではスタートです!!
防水シートの張り方
防水シートの張り方ってそんなに難しいことはありませんが
ルールを守って貼っていけばなんの問題もありません。
しかし、しかし
笑い話かと思うような間違いを犯す人も中にはいますので。
防水シートって
屋根のほうから張るか、地面のほうから張るかと考えるとどちらですか?
分かり切っていることです。
下。
地面のほうから順に順に貼っていきます。
あたりまえですよね。
一番下を貼る。
その上に重ねをとって貼る。
重ねをとらないと、水が流れてきたときに隙間に入り込んでしまうからです。
だから下から張る、重ねる
当たり前です。
しかし、しかし
本当に笑い話にしかならないような現場はあるもので。
上から準備はって重ねをしっかりとってる現場。
雨水が上から流れると重ねの中でしっかりたまってしまうんだろうなって思いますよね。
そんな失敗はわが社ではありませんが、私は他社の現場で見たことがあります。
あたりまえのことを当たり前のようにやっていくのですが、
やっぱり間違いがないかをチェックしないといけませんね。
下から順に張り上げていき、重ねていく。
さて
重ねですが、何センチ重ねてくのでしょう。
10㎝です。
シートにはその印が印刷されていますので、そのとおりに重ねていけばなんの問題もありません。
上下は10㎝ですね。
では、左右の重ねが発生した時は10㎝でしょうか?
いえ、左右で重ねがあると、その隙間をたどって雨水が侵入してくるリスクがあります。
だから重ねしろはたくさんとってもらいたいです。
40センチ以上をとるようにしています。
40センチ
やっぱりこのあたりをしっかり対策することが大切ですね。
シートの張り方はこの2つが基本です。
しっかりと防水シートをはることが重要ですが、小さな隙間がやはり生じます。
窓回りや貫通部。
その部分部分をしっかりチェックする必要があります。
貫通部です。
家には様々な貫通部がでてきます。
住宅設備の配管部があります。
電気設備のCD管があります。
換気扇などの配管もありますね。
防水シートを貼りましたが、その部分を貫通していきます。
そういう部分はやはり漏水の危険がマシマシです。
あぶない場所ですからしっかり防水しなければなりません。
ではどうするのかというと、
まずは、貫通部専用の部材を使っているかどうかです。
上の写真は玄関扉横につく照明器具の配管配線です。
壁からこんなふうに立ち上がってきます。
そしてこの部分は穴があきますから気密性も悪くなります。
よってこんな部材を使います
気密パッキンです。
まずこの部分に気密パッキンを取り付けます。
そしてこの部分の穴から水が入ってこないようにまずは止水をこの時点で行います。
白色の気密テープで気密をするわけですが、当然に防水性能もありますので2重3重にしていくわけです。
張り方もよく見ていただければわかりますが、
テープを横向きに下に貼ります。
その次に縦を2本
最後に天に横向きに貼ります。
横、縦、縦、横の順番ですね。
この順番で施工すると水が入ったとしても中に入らないようになっています。
順番が違って先に縦にすると横の部分に水がたまる可能性も考えられますよね。
そういうちょっとした順番を間違わないようにすることが大事です。
そして角だしが無いようにする。
縦のテープが横のテープからにょきって出ているとそこから雨水が入ってくる可能性がある。
だから角だしは厳禁です。
そのあとシートを貼っていくわけですが、
その時も貫通部は一番最初の写真のように防水テーブでしっかりと止水をします。
この時に
まずはこの貫通しているダクトが室内側に勾配になっていないことを確認する必要があります。
雨水が入ったとしても外にこぼれ落ちるような勾配になっていること。
そして
その貫通ダクトにテープをはっていきますが、
これも基本通り。
下から順番に貼っていくことです。
雨水がテープの上にたまらないようにすること。
そして
きれいに貼ること。
きれいにはる。
これ大事です。
どうしてかというと
ぐちゃぐちゃにはっていると重なり部分が多くなり、水が溜まりやすくなりますよね。
また
ピンホールだらけになります。
小さな小さな穴のことをピンホールといいますが、
そういうところから伝って伝って雨がしみ込んでいき、大きな雨漏りにつながっていくんです。
あとはサッシ周りの防水です。
サッシ周りは一番雨漏りがしやすい場所です。
そして
昨今の大雨の時など雨が下から吹き上がるようなことも多く発生しますから
サッシ部分については何重にも防水処置をしておくことをお勧めします。
まず基本は
防水シートを建物の窓台(窓がのっかる部材)に貼っておきます。
その上に窓を載せるようにするわけですが、
コーナー部分がやはり弱くなるので、コーナー部分の防水を施しておくことが大事です。
写真のように緑色のコーナー部材をかましておくとそこから雨が入ってくることが考えられず、また入ったとしても先張りシートがあるので家本体に雨がしみてくることはありません。
そして
基本ですね。
下から下からシートを貼ってくる。
じゃあ、先張りシートのところはどうする?
先張りシートを持ち上げて、下から張り上げてきた防水シートを下にくぐらせるんです。
こんなふうにですね。
先張りシートを持ち上げて、下からのシートをくぐらせる。
そしてサッシ横からさらに張っていくです。
サッシ横には両面テープを貼っておくとシートがバタバタすることはありませんので、その点も重要になってきます。
サッシ周りでやってはいけないことは
サッシの上部でシートを継いでしまうことです。
シートが途中でなくなってしまって重ねなければならないとき、40センチの重ねをとりますと言いました。
だけれども、
サッシの上でつぐと、サッシの上に水が溜まりやすくなります。
また雨漏りのリスクが出ますよね。
だからサッシの上ではシートを継がない。
これは大事です。
その他のチェック項目
その他にもシートはいろいろチェックしなければなりませんが、
軒までしっかりと張り上げられているのか、
バルコニー手摺など壁との取り合い部分の防水がしっかりできているのか、
下屋根部分と壁との取り合い部分は防水できているのか、
などなどです。
雨漏りは家をダメにしてしまいます。
腐りますとシロアリの被害にあう可能性があがります。
だからしっかりと防水処置をしているかを確認する必要があります。
現場の職人さんはプロですから当たり前のことを当たり前のようにやってくれます。
でも、現場監督がちゃんとチェックをしていくこともやはり大事です。
何事もそうですが、一事が万事。
一つのミスも見逃さない、そんな現場監理が大切です。