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中古を買って戸建てリノベーションのススメ=性能向上リノベーション③=基礎

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子どもエコ住まい支援事業の補助金の予算アップが報道されましたね。
昨年の補助事業よりもスピードが速くてどんどん消化されている感じだったので、少しは安心。

でもあっとう間に無くなってしまうかも。

中古を買ってリノベーションをしようとする方ならまだ間に合うかもしれませんね。


もくじ
気になる基礎
基礎改修を知っている人と知らない人の違い

気になる基礎

基礎図

中古を買ってリノベーションをお勧めするお話。
今日は基礎についてお話していきたいと思います。

古い家を買ってリノベーションするのはいいんだけれども
表面ばかりを気にして目に見えない部分についてはチェックが甘くなります。

キッチンやクロスは気になるけれども
断熱なんかはチェックしていないといった感じ。

でも、シロアリは気になりますよね。
同じように、断熱も目に見えない部分だし、基礎も見えない部分だけれども気にしてくださいね。

で、
古い建物の基礎ってだいぶ悪いものもありますからいろいろと検討が必要になってきます。
特に、今日はコンクリートに鉄筋が入っていない基礎についてお話をしていきたいと思います。


鉄筋コンクリートと言われるくらい、
鉄筋とコンクリートでできているものをそのように言いますが、
昔の建物の基礎は、コンクリート造で、鉄筋が入っていないものも多くあります。

入っていないものはどうなのかというと、
圧縮には強いコンクリートだけで作られていて、
引っ張りに強い鉄筋が入っていないということ。

荷重がかかる部分だからなのか、コンクリートだけで作られている昔の建物ですが、
地震などで揺れた場合は引っ張りも生じますから、やっぱり鉄筋とコンクリートを組み合わせているほうがいいに決まっています。

鉄筋とコンクリートって相性がよくて
膨張率が同じだから熱くなったり寒くなったりして伸び縮があったとしても同じように膨張したり収縮したりするんですよね。

不思議。

誰が発見した??って思いますけど。。。

もし膨張率が違えば、ひびが入ったりして隙間も大きくなりやすい素材だったでしょうね。

感心している場合ではありませんが、
そういう材料です。


さて
鉄筋が入っていないコンクリート造の基礎部分をどのように補強していくかについてですが、
今先ほどアップしました画像みたいにしていけばいいんだと思います。

一番最初にアップしたあと施工アンカーの様子。

既存の基礎部分を削孔してナット付き鉄筋を差し込んでいきます。

そういう工事をしていって、既存のコンクリートと鉄筋を一体化させる工事が必要になってきます。

土の部分を掘ってみて、基礎の形状がどのようになっているかをまずは確認。
おそらく、土が掘れるということは、

べた基礎ではなく、布基礎の形状ですから
基礎の深さについて検討していく必要がありますし、基礎の長さについても検討していく必要があります。

また基礎と基礎がT字になっているところなどの深さも気になるところ。
これらの部分を確認して補強部分の計画をねっていく必要があります。

当然、無筋のコンクリートということであれば抱き合わせていくのですが、
先ほども述べましたように、基礎の長さが長いと真ん中で折れることも想定して
下部分の補強も可能かどうかを確認する必要がありますね。



しかし、こういう工事ってやったことがない人って多いんですよね。
リフォームやったことがありますけど、基礎の改修工事はやったことがない人。
大規模リノベーションをやったことがあるけれども、基礎の改修工事は設計者のゆうがままだったりする人。

けっこう、多くいます。

木工事をやっている人は、コンクリートについて知らない人が実に多いんですから
仕方がありません。




基礎改修を知っている人と知らない人の違い

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木工事しかやっていないと、基礎部分は知識を得ることがないまま仕事をしているのかもしれません。

木工事と土木ってまったく違う世界だから仕方がないかもしれませんが、
これから中古住宅を買って性能向上リノベーションするのならば、そんなことを言ってられないですよね。

でも見分け方って難しいかもしれません。

だってリノベーションはやったことがあると言うでしょうし、それは間違ってないことでしょうから。


そうですね。
ケレンとか聞いてみてはどうでしょうか


みなさんもけれんってあまり見慣れないのではないかと思います。

画像でアップしたように、コンクリートの表面をぼこぼこに削りだして粗くすることですが、
新設の基礎と一体にするために表面を粗くして接着面を多くする方法です。

リフォームする会社の人でコンクリートに詳しくないともしかして知らないしやっていないかもしれません。

こういう作業を丁寧にすることが大事だと思いますが、
既存の基礎にただ単に抱き合わせていても一体化しません。

あと施工アンカーを打って、そこに鉄筋をあんでいって、コンクリートを流し込むだけではなく、
ちゃんとケレンをして表面の接着を一体化させる方法を考えているかどうかは聞いてみたら、
『お!!この会社ちゃんとやっているわ』となるかもしれませんね。


あとは
あと施工アンカーを打つときに穴の部分を削孔しているのですが、
削孔穴深さを測っていることや、穴の掃除をしっかりしているかどうかも大事になってきます。

あなの掃除って大事で、
そこにコンクリートのごみが入ったままだとアンカーが固定されないままになりかねません。


ケレンも掃除も
何のためになっているのかが分かっていないと気付かないことなんだと思います。


木工事だけをやっている、
2級建築士しか資格がない
なんてことだとそういうことになりかねませんし、
設計は外部に委託しているところもそのようなことかもしれません。

十分注意してくださいね。


基礎ってというよりも
鉄筋コンクリートってどういう仕組みになっているのかをしっかりと把握している会社に基礎の補強工事はやってもらいましょうね。


計画は現場現場のチェックで行いますから一概には言えないです。

木部の補強工事によっては新設基礎と木部とを連結するようなことも考えなければなりませんし、
上部の耐震補強内容によっても変わってきますよね。

性能向上リノベーションをしていって
見た目だけではなく耐震性や断熱性、気密性など住み心地のいい家を目指していきましょう!!