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#takatsukiヌックのある家 断熱気密

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#takatukiヌックのある家
今週末の断熱工事に向けて現在、断熱下地と気密処理中。

断熱と気密はセットで考えなければなりませんね

もくじ
断熱下地
基礎断熱
気密処理

断熱下地

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上棟が終わり
耐震金物の取り付けあとは、断熱下地がメインの作業になります。

のびのび子ども住宅では
壁と屋根の断熱材をセルローズファイバー。
あと
基礎断熱を施工しています。

大工さんはもっぱら壁と屋根の断熱下地を作業してもらっています。

今週の16日から18日の3日間にかけてセルローズファイバーの断熱施工をするのですが、それに向けて頑張ってもらっています。

今回の大変なところは
屋根と同じ勾配の2階リビングの傾斜天井。

なにせ、高い天井です。

その部分を足場を組みながら施工をしてもらっています。

高所での作業ですから昇ったり下りたりの作業を繰り返しですし、
材料を持ち上げての作業です。

なかなかたいへんな作業をしてもらっていますが、断熱材がきっちり施工されるようにその下地をつくりこみます。

壁は外壁の柱と同じ厚みになりますので、
柱サイズ12cm

屋根はその倍の24cmですが、
今回は傾斜天井なりに断熱材を吹き込みことになっているので36cmになっています。

かなり重たくなりますので断熱下地もごっつくなります。
また断熱材の重みも考慮して構造計算を行いました。

許容応力度計算の基本は材料の重さにありますから
屋根の重さや外壁の重さと同じように、断熱材の重さも考慮しなければなりませんね。

セルローズサイバーってけっこう重たい断熱材です。
重たい断熱材を壁や屋根に吹き込んでいくわけですから、やっぱり許容応力度計算をするうえでも、その重さの考慮が当然必要です。


断熱材下地には
セルローズファイバーを吹き込む際に施工する不織布の布がありますが、
それをきっちり止めるための下地を作っていきます。

当然、壁の中に吹き込んでいくので、そのあと壁に何かしらの施工をすることが出来なくなります。

例えば、
可動棚を取り付けたいとか、絵を飾りたいとか、下地というものが必要になります。

可動棚だったら12mmの下地材を取り付けたり、時計とかだったら重たくないので9mmの下地材を取り付けたりします

断熱材が吹き込まれたらもはや下地は取り付けられませんので、
断熱下地と同時に様々な下地が取り付けられます。

これが忘れてしまっては大変なので、
現場で大工さんと確認、そして現場の壁に描きこみ。

また
下地が出来上がったら図面にチェックを入れ、動画をとってお施主様に確認。

確認作業ばかりですが、
後戻りできない工程の一つになります。

下地でしょ
されど下地です。

細かく細かくチェックしながら進めています。


基礎断熱についてもお話しておきます

基礎断熱

のびのび子ども住宅では基礎断熱です。

基礎の立ち上がり部分と基礎の底板部分に断熱材を敷きます。

基礎の立ち上がり部分は100mmの厚さ
基礎の底板部分は60mmの厚さ

いずれも所謂、スタイロフォームという押出法ポリスチレンフォームという板状の断熱材を施工します。

当社では基礎の断熱は上棟後に施工しています。

本当は
土台敷前に施工すると施工が楽なのですが、万が一雨が降ったりすると基礎断熱も濡れてしまいますのでよくないです。

ですので雨仕舞ができてから施工するようにしています。
断熱材を大工さんに切ってもらってきれいにせこうしてもらいます。

隙間なく隙間なくきれいにカットしてはめ込んでいってくれるので、美しい―

本当に美しいなーとほれぼれするくらいです。

そのうえで
更に気密テープでつないでいき
基礎と断熱材に隙間が出来そうな部分は現場発泡ウレタンで埋めていきます。


#takatukiヌックのある家では
基礎もきれいに施工をしてくれました。
基礎の天板の押さえ作業が均一でなければどうしても基礎の底板に不陸が生じます。

今回もびっしりきれいに作業をしてもらったので隙間はほとんどなくです。

型枠も金属型枠を使いますからでこぼこも生じずいい感じ。

いい感じだから基礎断熱もきれいに取り付けられます。


現場発泡ウレタンを基礎と立上り断熱部分の間に吹き付け、
土台部分と一体になるように施工していきます。

一度吹き付けてふわっと膨れます。

そのあとに再度吹き付けて一体化させていきます。

気密性が更にあがるのと当然基礎が冷たくなってしまったときに生じる結露対策です。

基礎コンクリートは外部と接しています。
外部で冷やされると中の空気と触れたときの温度差やその空気に含まれた水蒸気量によっておこるのが結露です。

基礎内部は長い間をかけて水分を蒸発させていくのですが、
ということは、基礎内部の中には通常よりも多くの水蒸気が含まれています。

たくさんの水蒸気が含まれた空気が冷えたコンクリートにぶつかると、結露を起こす可能性があるわけです。

ですので外周部には断熱材を、土台と基礎コンクリートがぶつかるぶぶんも断熱材を施工します。

もこもこです。

隙間という隙間を無くしていくことが大事で、家が長持ちすることにつながるわけです。


ちなみに
土台、大引き、柱、間柱、筋交いは
防腐防蟻処理を加圧注入された材料を使っています。

万が一結露をしたとしても腐らない仕上がりにしておく必要があります。

万が一のことを考えて材料選定をしていますが
東京オリンピックの新国立競技場と同じ加圧処理された材料を使っています。

国立競技場もたくさんの木が使われていましたが
腐ったりしないように材料選定をされていました。

防腐防蟻処理についても後から5年後に定期点検時に行いますという会社もありますが、
実際断熱材が施工された後の柱って防腐防蟻処理はできませんから。

こういう材料選定も注目してもらいたいです。

これはまた今度詳しく書きますね。

気密処理

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断熱下地をしている最中、九万田は何をしているかというと
主として気密処理をぐるぐると建物全体しています。

写真は基礎内部の施工

基礎内部の水道工事が終わって、エコキュートとつなぐ配管が施工されました。

それが終わったら、その部分をふさがなければなりません。

家の中からは基礎内部に潜って、配管を傷めないように気密処理をしていきます。

写真では見えなくなってしまってますが、まずは防腐防蟻処理剤入りのコーキングを注入。

これでもかというくらいに注入します。
狭いし見えにくい部分ですのでぎゅうぎゅうに詰めに詰める作業になります。

そのあと、またこれでもかというくらいに
現場発泡ウレタンを吹き付けます。

施工直後の写真です。
このあとぶわーっと膨らんで硬化します。

がっちがちに固まりますのでもう動きませんから配管も安定します。

外部はというと、
またまた発泡ウレタンを吹き込みます。
その上にコーキング作業です。

またまた防蟻処理をされたコーキング。

これでもかーというくらいにこれももりもりに入れ込みます。

ぎゅうぎゅうにつめて気密処理をして隙間を無くします。

気密作業はいろいろな部分で出てきます。

サッシ部分に気密パッキンを挟む作業