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#takatukiヌックのある家 防水工事1屋根

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今シーズン最強カンパ中の高槻市。
それでもぬくぬくの#takatukiヌックのある家の新築工事現場。
無暖房ですがあったかい新築工事現場から今日も工事レポートをお届けします
もくじ
屋根防水
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断熱気密工事が進む一方で、他の工事も同時進行。
それは防水工事ですね。

防水工事にはいろいろありますが、
屋根工事、壁工事、サッシまわり、バルコニーなどあります。

のびのび子ども住宅の施工事例を見てもらえればわかることですが、
どの施工もバルコニーを設けません。

設けていません。

気づきました?

バルコニー工事をしないのが当社の特徴でもあります。
最近のお客様の生活スタイルをお聞きすると、バルコニーが必要と思われる方はかなり少ないですし、
実際に、花粉症、PM2.5、黄砂といったそとの空気の汚れが気になる方が多く、またそれを家の中に持ち込みたくないという考えの方が多いです。

よって
その一つになるバルコニーでの洗濯物干しは推奨しないようになっています。

じゃあ、どうするかというと
室内物干しということに当然なり、そのスペースを逆にご提案するようになっています。

先般のブログをお読みいただいたらおわかりのように
気密数値はすべて0.2以下の家になっています。

その家でエアコンをつけて暖房をすると空気が乾燥。

乾燥しすぎるとのどの調子が悪くなったり寒さを感じたりする原因になりますので
今度は逆に加湿をする必要に。

そこで、室内物干しです。

室内物干しによる加湿によって家全体に湿度を与えるようにしています。

えーにおいが気になる!!と思われるでしょうが、
そこで登場するのが、薩摩中霧島壁。

招集する効果のある壁材を使うので、その点もばっちりです。

バルコニー無しで大丈夫ですとお客様もおっしゃっていただけています。
また、バルコニーがあることによる防水のメンテナンスもまたコストがかかることに繋がりますから。

やっぱりないほうがいいんですよね。

ですので
防水工事は屋根と、壁と、サッシ回りということになります。



屋根防水

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屋根の工事は上棟後すぐに行っています。
アスファルトルーフィングの施工です。

田島のルーフィング素材を使っています。
そして、粘着力が強くあとから粘着力が増してくる遅延タイプを採用。

遅延タイプは張り直しが容易なのでしわが起こりにくいのが特徴ですね。

しわが起きるとそこで水がたまる可能性があります。
その可能性をきわめてゼロにしていく作業の積み重ねが建築施工ですが、それにあった材料をやっぱり選んでおかなければならいですね。

ルーフィング作業を行った後チェックに回りますが、

棟部分の重なり長さを確認したり、

上下のルーフィングの重なりを確認したり

左右の重なりを確認したりしていきます。

職人さんがちゃんとやってくれていますが、確認をし、更に見逃しがないようにチェックをしていく。
出来ていない部分があれば補修をすればいいんです。

チェックしないまま、補修もしないまま、これが一番まずいわけですから、
それを確認していきます。

当然、やぶれていないかのチェックも同時に行います。
ゆっくり歩いてシートの列をじっと見つめながらです。

当社の現場ではありませんが、
私も検査員の仕事をしていた時にカッターナイフで切れている現場など見かけたことがありました。

防水シートから雨が漏れて、下の合板がぐちゃぐちゃになっていくんだと思います。
知らないうちに断熱材が濡れていたりする。

屋根の中で蒸れ腐りが生じていくんですよね。

正直、長い間かけて腐っていったり雨漏りが起こったりするんだと思います。

何事もそうなのですが、下地になる部分の施工がまずは大事なんですよ、
そこで何もかもが決まってくるのですから。


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防水シートの後は、ガルバリウム鋼板の屋根を葺いていきます。

屋根は何がいいかというお話をしておきましょう。
屋根はやはりガルバリウム鋼板がいいです。

理由は2つ

軽い。

瓦は重たいのはイメージできますよね。
では、コロニアルのような屋根材は?

コロニアルも重たいです。
瓦も土をのせていく施工方法だと無茶苦茶重いですが、最近は屋根下地に横さんを打ち、そこのひっかけていく方法で瓦を設置します。
ですのでそこまで重たくないです。

コロニアルは実は重たいです。
瓦とどっちが重たいのかな?と思ってしまいます。

重たい屋根ってどうかというと、
家が頭でっかちになってしまうんですよね。

だから、地震や台風で横からの強い力が働いで揺れると、大きく揺れるんです。

揺れるとその反動は大きいし、長期間揺れ続けます。

やっぱりそれは危ないんですよね。

だから軽い屋根素材がいいです。
ということで、ガルバリウム鋼板にするわけですね。

理由はほかにもあって
継ぎ目がすぐないということ。

縦向きに葺いていく施工方法を基本的に提案していますが、
屋根の長さ方向に重ねていくこととなり、ジョイントが圧倒的に少なくなります。

意匠的に横に葺いていくほうがきれいかもしれませんが、ほとんど見えない屋根なのでそこは性能を優先していただきます。

上から下へ流れる屋根材を重ねていくことによって施工していくので、継ぎ手が少ない。
継手が少ないということは雨漏れのリスクも減っていきます。

そして
棟周りや軒先まわりの板金加工の作業ですが、

ここが職人さんの腕の見せ所といった感じでしょうか。

ルーフィングを貼った部分を切り込みを入れ、垂木の間を上昇してくる暑い空気を抜いていく空気穴を作っている写真です。

分かりにくいかもしれませんが、軒先からカメラを突っ込んで屋根の頂上の棟に向けて写真をとったものです。
垂木は45ミリ×90ミリを303ミリピッチで配置しています。

垂木の下に透湿防水シートをはって断熱のセルローズファイバーの上部になることは以前のブログでお伝えしました。
軒先から入ってくる空気を取り入れて、この90mmの間に抜けていくようにしています。

暑い空気は湿気も含んでいますのでそれを外部に放出して、屋根の野地板が蒸れ腐りすることのないようにする。
また屋根の暑さが室内に伝わってこないようにするなど
垂木間で空気を流していくわけです。

そして
そのトップ部分に穴をあけて空気が放出するように金物を取り付けます。

棟の部分の垂木と垂木がぶつかる部分は上棟時に大工さんに部分的カットをしてもらい
空気が横にも移動するように工夫をしています。

ちゃんと空気が流れることが大事なので、ちょっとした工夫をしておくことが大事ですね。

最後は雨が入ってこないようにかっぱ部分を取り付けていきます。

ビス部分は防止コーキングをするなどすべてチェックして完了です。


屋根工事が終わった時は夕焼けがきれいな時間帯でした。

次回は防水工事2で壁にかんするお話をしていきたいと思います。