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おはようございます
のびのび子ども住宅 九万田です

#本トつながる家族のいえ 工事は順調に進み、実はもうすぐ完成

高槻市の注文住宅が2つ続けて工事をおこなってきましたが、
こちらもお施主様のご厚意で完成現場見学会を行いますので、楽しみにしてくださいね

詳細はまた今度。さて今日のブログは構造についてです

#tak本トつながる家族のいえ 工事ブログ 第三 木工事

もくじ
構造部材がいたんでしまう?
構造部材がくさってしまう?

構造部材がいたんでしまう?

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耐震性についてご心配な方も多くいるはず。
のびのび子ども住宅では、昔から構造計算を行っています

プランを自社で行い、構造計算も自社で行う

プラン段階から、眞理子と忠孝でああだこうだ、いいながらお客様の家を考えていくわけですが、
初期段階から耐震構造について検討をしつつ、お客様にプレゼンをしていくんです

だから本当に初期段階から耐震構造の検討を行っています


構造区画をしっかり考えて、1階と2階の構造の位置をあわせていくようにし、
それに沿って力が伝達されていくのかをプラン段階から考えていきます

当然といえば当然なのですが
プランは営業マンが描いていたりする会社もあるでしょう

それならば
外注の設計事務所がプランする方がまだいいのかもしれないなーなんて個人的には思ったりします

構造とか完全無視でプランするよりはいい家ができるでしょうし、
何もわからない営業マンがプランをしました!!って自慢されても困ると思うんですよね

そのあとの申請業務や構造計算なんかも大変になってくるのですから
あとから変更が多々出てくるのはそういう理由だったりするかもしれません。


さて
他社のことはおいといて
のびのび子ども住宅では、初期プランから耐震構造を考えて、意匠設計が固まっていくと同時に構造計算に入ります、

木造住宅ですがら許容応力度計算ですね

許容応力度計算については最近よく見かけるようになっているからご存じの方も多くいるはず。
2025年4月の建築基準法の法改正が実施され、4月以降着工の建築物はいままで申請に出さなくてもよかった構造計算の提出が必要になってきます

いわゆる4号特例の廃止ってやつですが、
やったことのない会社さんは大変なんだろうなーって思います、


許容応力度計算


建物の荷重を細かく設定していきます
その荷重と地震や台風の外部からの力が加わったときに、ダイジョブなように設計しなさいよっていう構造計算で、
1.0の値よりも低くなるように設計しなければなりません。

当然余裕値があるので、0.75とかの数値でクリアーするようにのびのび子ども住宅では、設計していますが。


許容応力度計算で行った耐震等級3とか耐風等級2というのは
いわゆる、品確法で設計した耐震等級や耐風等級とはくらべものにならないくらい丈夫な家になります。

許容応力度計算で耐震等級を設計してもし基準があるのであれば、耐震等級は5とかぐらいの値になるなんてことも言われます

繰り返し本震がくる大地震では耐震等級3の家は倒壊しなかったという実証データーがありますが、
許容応力度計算で構造設計をした家は、それに相当するのだと考えます


ただ、私が思うに
耐震設計って当然の話なので、あれがどうのこうのとお客様に相談する必要もなく、粛々と作業をすればいいのだと思いますね。

だから、話が戻りますが、最初から構造設計の知識がある人がプランニングをするべきだということにつながります


プランと構造設計が同時に進んでいれば、そんな相談は必要ないのですが、
ここの窓を小さくしないといけませんけどよろしいですか?
とか
ここに壁ができますけどよろしいですか?
なんていう相談ごとが後出しで出てくるのってどうなんだろう??って思います。


これから家を建てる方は許容応力度計算で構造設計された家になりますので、より安心な家になるのは間違いないですね

で、
のびのび子ども住宅では他と一緒なのか?というと、+αなことをやっています

一つ目が制震です


大地震の時にそなえて耐震性をあげるのは当然なのですが、
地震による構造破壊はやっぱり考えておかなければならないことです。

大きな地震にあった家というのは倒壊しないけれども大きく揺れます

揺れると、新築時に施工された、部材がどうなるのか?ということも考えておかなければなりません。
大きく揺れることによって柱や梁が損傷することも考えられますが、

耐震性を考えた筋交いや構造用合板などが痛むことも考えられるでしょう。耐震性を考えたこういった部材の釘などが大きな揺れによって鵺落ちる可能性があることを数々の実験でみられます、

外周部の耐力壁の釘が抜けてしまっているということですね

大きく揺れるので板が歪みひずみます

釘の穴は大きくなり、釘が抜けると、新築時の耐震性はなくなっていきます。

揺れるときの構造の痛みをやはりおさえなければならないと思うんですね。

だから、耐震性だけでなく、制震性能ももちあわせた家を作る必要があります。

制震性能というのは、揺れを感知したらその地震エネルギーを熱エネルギーに変換して、ゆれを抑える装置です。
なんのことか?と思われるかもしれませんが、
揺れが起こったときに、油圧式のダンパーがそのゆれを吸収して揺れを抑える役目をはたします。

それにより構造躯体への振動を小さくして、構造体を守る働きをするんですね。

制震ダンパーもさまざまなものがありますが、当社は現在比較的小さなダンパーをおおよそ10か所取り付ける方法をしています。

それ自体が耐震性のあるものとは考えてはいませんが、
地震が起きた時に反応して、構造体を傷めないようにするためのダンパーは必須ではないでしょうか?


構造部材がくさってしまう?

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地震が起こった時のことを考えて王一つ実施していることがあります、

それは、防腐防蟻処理です

今の家のつくりとして考えなければならないことはたくさんあります。
4月からの法改正で省エネ性能(=断熱性能)についても義務化されます


単純に断熱性能をあげるために、断熱材だけを厚くするのはいいんですけれども、いろいろな問題も出てきます
遣う断熱材によっては、室内の湿度を逃がすことができず、断熱材にこもってしまうことも考えられます。

また
冬の結露はご存じでしょうけれども、夏の結露だったあり得ます

両方ともに関係するのは
壁の中の結露による蒸れ腐りです

冬場は室内の湿気が壁の中に入らないようにしなければならず、防湿シートを部屋側に貼らなければなりませんが、
単純に断熱材だけを分厚くして、防湿シートをないがしろにしたりすると、そこに湿気がたまることになります。

湿気がたまり空気が動かない状態をつくってしまうとなると、もうそこは腐る流れですね

壁の中なので腐っているのかどうかなんてわかりません。


夏はどうかというと
そもそも夏に結露が起こりえるのか?という質問もありそうですが、
結露は温度差によって生じます。

冬外部が0度、室内が20度といった温度差とそれの水蒸気の量によってきまりますが、水蒸気を抱えきれないようになった空気が結露となって表れてくるんですよね

20度の差は単に例ですが、
夏の外部が40度、室内が20度なんてこともありえます、

湿気が多くある日には、温度差と水分量の関係から結露が生じることも十分考えられるんです。

だから

しっかり内側の外側も壁内に湿気がこもらないような設計と施工が必要になりますが、
そうはいっても万が一がありますので、万が一を考えて設計施工をしておかなければなりません。

だから

腐らない構造材を検討する必要があるんです


くさらない材料

東京オリンピックの国立競技場でも木材が多くつかわれましたよね
あれと同じ材料をのびのび子ども住宅では使っています。

防腐防蟻処理がなされた木材を使っているんです

土台、大引、柱、間柱、筋交いといった1階にある材料はすべてその材料を使っています。

どうして腐らない材料が大切なのか?

それは万が一腐ってしまった場合、設計を耐震等級3で許容応力度計算したとしても、その筋交いが本当に大丈夫かどうか?ということにつながり明日

万が一腐ってしまったり、シロアリに食われてしまったりした筋交いがあったとします

それは、地震が来た時に耐震の材料として機能するのだろうか?ということです

機能しないですよね

腐っていたりシロアリに食われていたとしたら

万が一です

万が一が起こらないように基礎の形状を考えたり、基礎の水抜き阿多の処置を考えたり、
断熱材をデコスセルロースファイバーを採用したりしています

万が一のために構造材を防腐防蟻処理された材料を使っています

一つ一つの積み重ねで建築は成り立っています

だからしっかりと考えられた家って何なんだろうな?って考えてみてください

決して間取りやデザインだけではないんですよ