寝屋川市の注文住宅 新築工事=室内素材の選び方=
こんにちは
大雨が続いた関西も、少し落ち着き、ようやく晴れ間が見えてきました。
しかし、暑い日が続きそう。
現場は内装工事真っ只中。
暑い中、みんな頑張ってくれています。
今日は、そんな内装のお話
床材はやっぱり無垢材
床材、いろいろな素材があります。
一般的にはフローリングです。
その他に
水回りには防水性や掃除に適した素材を選ぶ場合もありビニール系のクッションフロアーなどもあります。
そして
タイルや石などもありますね。
しかしながら、やっぱり一般的にはフローリング。
フローリングは無垢材のものもありますし、表面だけを天然木で化粧されて下地は合板のものもあります。
完全にシートのものもあったり。さまざま。
私はやはり無垢を選びます。
どうしてか?
柔らかいからでしょう。
また、吸放湿性があるからでしょうか。
やっぱり無垢がいいと感じます。
無垢材にも様々な種類があって、
樹種、幅、厚み、1枚の木なのか、はぎ合わせてあるユニといわれるものなのか。
樹種についてはよく使うのがやはり桧です。
関西の人は桧が好きなんでしょうね。なんでかは知りません。知らんのかい!って言われますが、知りません。
でも多くの人が桧を好みます。
ちょうどいい硬さと値段という理由でしょうか。
木目のきつすぎず、ちょうどいいんです。
あと、私は香りが好きです。
桧独特のつーんとした香です。
ちょっと刺激臭にも感じられる方がおられるかもしれませんが、桧の独特の香りが好きですね。
経年でだんだん赤みが増してきて黄色い感じから変化してきます。
圧倒的に桧を使うことが多いですが、使う場所によって少しずつ変えていくこともしばしば。
例えば、
ご年配の方の寝室などは、杉、もっと極端に言えば、桐をお勧めします。
寝室の湿度対策は重要で、より柔らかい木をお勧めします。
柔らかい木は湿気をより多く吸ってくれますし、はいてくれます。
そして
柔らかいので、ひざや腰の負担を軽減してくれます。
毎日のことなので気づきにくいことかもしれませんが、硬い床にずっと立っていると、足腰にきます。
楢や樺といった木は固いのですが、そういうフロアーにずっとい続けるとちょっと足腰が痛くなってきます。
年ですかね??
で
ご年配の方は杉、桐をお勧めしています。
桐はいいですね、桐たんすに使われるぐらいですから、防虫効果もありますしね。
逆に硬い木をお勧めする場合は
こ育て世代の、けっこうやんちゃなお子さんがおられるご家族。
無垢のフロアーはぼこぼこにへこみます。
まあ、それが味でありいいところなのですが、新築時からそれはイヤという方もおられるわけです。
そういう方には硬い木、先ほどの楢や樺。もっと硬い木もありますが、
コスト面を考えると楢程度がいいのかなって思います。
ウォールナットとか硬い木もありますが、お持ちの家具とかを拝見させていただいてちょうどいい感じのものをご提案させていただきます。
ただ
硬い木は一枚モノのフローリングをまず調達できないです。
ユニという無垢材の短いものを継いで一枚のフローリングにしたものになります。
成長が遅いからですね。
成長が遅いので一枚のもでとれるのは難しいし、一枚モノでとれるのが難しいということは、やっぱりコストもかかるということ。
柔らかい木は比較的成長が早いので、コストも抑えられるフローリングが多いです。
そうなるとちょうどいい桧なのかな?
フローリングは塗装やワックスをかけてもらいたい。
簡単に濡れる塗装としてはオスモカラーがお勧めだし、ワックスだと蜜蝋ワックスがお勧め。
どちらも簡単に濡れます。
オスモカラーは塗装などで含侵していきますが、蜜蝋はワックスなので表面だけコーティングです。
オスモカラーのほうが少し高いですけど、2年か3年おきに塗ってもらえればいいのでトータルで考えるとオスモのほうが安いかも。
蜜蝋は半年とか1年とかで塗ってもらう方がいいので手間もかかります。
一度蜜蝋を家全体塗ったことがありますが、けっこうしんどいです。
オスモも蜜蝋も、ちびちびけちけち、伸ばし伸ばし使う素材です。
ですから、蜜蝋もちびちびケチケチ伸ばしながら塗るんですが、伸ばすということは力がいるんですよね。
結構つかれちゃいます。
もちろん筋肉痛です。
そういう点では数年に一回塗るオスモカラーのほうがいいかもしれません。
壁材も自然素材で
壁材は何でしょう?
クロスですかね。
基本はクロスで、クロスでも和紙をお勧めしてます。
土佐の和紙のご提案です。
和紙は柔らかい雰囲気を醸し出しますね。
どうして和紙を選ぶのかというと、下地は石膏ボードで吸放湿しますし、その下にある断熱材もセルロースファイバーを使っていることから
湿気の吸放湿ができる素材がいいと考えています。
湿気の出し入れができる素材となると
ビニールクロスでは難しくなります。
よって
和紙クロスを選ぶこととなります。
和紙もいろいろなものがあります。
岐阜県も名産ですし、新潟だったかな?石川だったかな?そちら方面(ざっくりでスミマセン)も名産だったと思います。
いろいろな紙漉きがありますが、土佐を利用しています。
以前家族旅行で土佐和紙に出会い、土佐和紙の温かみを感じたというのが理由でしょうか。
たいした理由ではないですね。
土佐の紙は非常に薄くそして丈夫。
素材の楮が良い素材で、毛足が長いことから強い和紙であるといわれていますのでクロスにしてもよいのだと思っています。
基本は重ね張り。
紙と紙を重ねて貼っていきます。
そのかさなり具合が柔らかい雰囲気になります。
見てもらうとわかるのですが、ビニールクロスのようにビシッと分かれ目がある感じではなく、ぼやーーっと重なっているように見えます。
クロス職人さんがいい塩梅で貼ってくれているわけです。
で、しかし、しかし、
今回はクロスは天井だけにして、壁は薩摩中霧島壁という素材を左官で仕上げています。
土佐和紙と違うんかい!!と思われてゴメンナサイ。
天井にはしっかりと貼っていますので。
そして
薩摩中霧島壁。
薩摩中霧島壁はその名の通り九州南部の素材です。
九州南部はイメージしていただけますか?桜島が近くにあるところで、シラス台地と小学校の時に習いました。
シラス台地とは火山灰でできていて、
そう、この薩摩中霧島壁の素材も火山灰がもともとの部材となります。
九万田のおじいちゃん、おばあちゃん、の家は鹿児島県で
小さいころ桜島の噴火の様子などを思い出せば、白い帽子が汚れる、でした。
実際に白い帽子をかぶって家族旅行に行ったときに
『帽子が汚れる!!』といって帽子を隠したということを未だに父母は言います。
もういい年なんですけどねー
そんな九万田は
火山灰にいいイメージは全くなく、鹿児島の人も宮崎の人も火山灰は悪いイメージじゃないかな??と思います。
火山灰が降って雨が降ると、固まってしまう。
側溝が火山灰で埋まってしまうなど生活するうえで困りものなんだと思います。
そいうった困りものの材料を何とかできないかと考えたのが高千穂シラスという会社ですが、
その素材が薩摩中霧島壁です。
実際に実家にも塗ってみました。
実家は古い家ですが、父が体調を崩したときにリフォームをし、その時に薩摩中霧島壁をリビングと寝室に塗りました。
古い家なので窓ガラスにも結露をするような住まいだったですが、薩摩中霧島壁を塗ったことによって
結露がなくなった。
そして、においがなくなった。
小型犬と一緒に暮らしていたので
ちょっとにおいが気になるといったこともありましたが、そんなにおいも気にならなくなり、
我が家ではお好み焼きが大好きなので、そういった関西独特のにおいも気にならなくなるという優れものでした。
すっごいいい素材だったので、今回の家もご提案させていただきました。
半信半疑だったと思います。
ほんとにー??
そして
ご理解いただきチャレンジしていただくことに。
左官仕上げの住まいはクロス仕上げのようにぺたーんとした感じにはなりません。
ひかりの回り方が違う。
左官の人の仕上げで作り上げられた壁がそこに出来上がります。
ちょっとした歪みはその職人さんの味なんですよね。
それを感じてもらえればうれしい。
それこそ柔らかい雰囲気になります。