枚方市の新築工事=コンクリート打設=
1級建築士事務所 株式会社のびのび子ども住宅 九万田です。
新築工事も順調に進み、
昨日は中間施主検査。
完成まで少しずつですが、進んでいますよー楽しみです。
今日のブログはコンクリート打設について。
やり直しができない基礎
基礎のコンクリートはやり直しがきかない工事。
工事監理を徹底しなければなりません。
ではどういう部分がポイントになるのか?
それは前回もお伝えしています
基礎の鉄筋工事=配筋工事がキモになるのですが、それのポイントにお伝えしたのは空き寸法やかぶり寸法でした。
コンクリートと鉄筋が一体になってこそ
強靭な基礎になりますので、すみずみまでコンクリートをいきわたらすことが重要とお伝えし、その空き寸法やかぶり寸法が大事になることをお伝えしました。
要は
コンクリート打設時において重要なことは
コンクリートを良い状態なまま隅々にいきわたらせることです。
鉄筋では隅々にいきわたらせる工夫や注意点がありましたから
あとは打設です。
とはいえ
コンクリートで埋まってしまって見えなくなってしまう部分であり、型枠を外するその出来不出来がすぐにわかってしまう部分です。
これは打設の職人さんの腕にかかっています。
コンクリート打設はやっぱり職人さんの技術そのものなんですよね。
具体的に注意点としては
・コンクリートの横流しはしない
・シューターは低い位置から打設する
この2点が重要かと思います。
コンクリートを横流ししないも、シューターも低い位置から打設するも結局は同じ理由ですが、
それは、コンクリートを良い状態で保ということです。
コンクリートを横流ししたり、高い位置から打設したりすると
分離してしまい、結果、ジャンカやひび割れの原因になってきます。
結論として
コンクリートの中性化と伴い鉄筋のさび、爆裂へと繋がっていくんです。
ここが注意ですね!!
もう一つのポイント
基礎のもう一つのポイントはやはり養生期間です。
夏場と冬場でちがいますが、
夏場のほうがたいへんかもしれません。
今回は
冬ですので、写真のように全面養生を行い、凍結防止をしました
枚方市は寒いですし、暑い地域ですので、養生は大切だと思いますね。
コンクリートは水と混ぜ合わせると熱を発します。
熱を発しますので冬はその熱が逃げないように養生をしておくとほぼ大丈夫です。
コンクリートの水が凍ってしまいバリバリの出来上がりになるということは、
関西ではあまり考えなくても大丈夫だと思います。
逆に夏は
急激な乾燥を防ぐ必要があります。
同じようにシートをして水分を保護しつつ、散水をしなければなりません。
けっこう大変です。
昔、真夏の暑い時にコンクリート打設をしたことがありますが、その時は散水をしました。
コンクリートに水を撒いていいの?と思われるかもしれません。
一般的にコンクリートに水をまぜてシャブシャブノコンクリート(シャブコン)してる!!なんて思われるかもしれないのですが、
夏のコンクリートは打設後発熱をしていきますので蒸発がものすごいスピードで行われます。
強度が出るまでに散水をしっかりとしておかないと逆に表面のひび割れがものすごく起こりますから
しっかりと散水をする必要があります。
べちゃべちゃになるくらい、いやプールになるくらい、散水をしっかりやって、型枠もしっかり濡らして養生をしておくことが大事です。
冬は凍結、夏は乾燥
これがポイント。
あとは時間。
強度が出るまで標準で5日、
長期強度が出るまで7日です。
この間は何もせずにおいておくことが大事です。
よって
1週間後に土台敷というのが一般的ではないかと思います。
次は設備工事!!
今日はここまで~
次回は基礎の養生期間中に行うもろもろの工事について。
そのメインが設備工事です。
設備工事のブログを次回お届けします。
これまでブログは
こちらもお読みくださいね。