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枚方市の注文住宅=防水シート

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こんにちは

高槻市の1級建築士事務所、株式会社のびのび子ども住宅 九万田です。

枚方市の注文住宅の工事も完了し、今日は現場内覧会!!

そして

今日のテーマは、防水シートについてです。防水シートの注意点とは何でしょうか??

もくじ
選んでいる防水シートはコレ
基本的なチェックはこれら
通気胴縁
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選んでいる防水シートはコレ

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防水シートもいろいろありますが、
株式会社のびのび子ども住宅で採用している防水シートは、写真のタイベックシルバーです。

タイベックシルバーは防水性能は当然なのですが、
次の2点のことから選んでいます。

それは
1つは、遮熱性能です。

タイベックシルバーの中にアルミニウムが蒸着されていて、
外部からの熱の反射によって室内への熱の伝達を押さえることが出来るということ。

これは
当社が断熱に対して考えることもあり、これを選んでいます。

というのは、
断熱を考えるうえで、冬の断熱を考えるのか、夏の断熱を考えるのか、どちらを選択しますか?ということです。

冬の断熱とは、家の暖房を外に逃がさないことが主であり、北海道や青森などの寒い地域にとっては重要なことだと思います。

確かに、大阪も冬となれば寒いのですが、
やっぱり

吉田兼好が徒然草で言ったように

家を作りやうは、夏をむねとすべし

大阪は、やっぱり暑いんです。

暑い夏の熱をいかに遮っていくかを先ずは考えるべきではないか?だから熱が入ってこない材料を選択すべきではないかと思うんです。

よって、
防水シートの段階で、熱が入ってこないように遮熱効果があるシートを外壁断熱の外側に貼ることは有効なのだと考え、これを採用しています。


アルミニウムの蒸着されたタイベックシルバーは赤外線の反射率が85%と非常に高い数値になっています。

パッシブデザインで徹底的に窓の位置や高さ、開口方法なども考えて設計していますが、
そのうえで、赤外線の反射によって遮熱をしていけば、夏の部屋内の温度上昇が抑えられます。

しいては、
夏の冷房負荷がぐーんと抑えることが出来、電気代の上昇を抑えることができるわけです。

たしかにです。

枚方市の注文住宅は完成しましたが、このシートの効果もあって、家の中は涼しいです。

とっても涼しいんです。

締め切った家ってむーんと暑く感じることがありますが、そんなことがない。

そもそも西側に窓を設けない設計をしていたり、軒の出が深く日射が入りにくい設計をしているうえで、
さらに、断熱材がセルロースファイバー、壁が透湿性の高い不織布、そして薩摩中霧島壁。

そりゃ涼しいだろうに~と思うくらい涼しいです。


高槻市も暑いけれど、枚方市もやっぱり暑い。
だから素材についてもしっかり選んでいかなければなりません。


もう一つの特徴は
堅牢であるということ。

このシートアルミニウムが蒸着されていることもあり
シートがしっかりとしています。堅牢です。

シートはタッカーで止めていきますが、引っ張りながら貼っていくうちにその穴が広がっていくことがよく見られます。

が、
そんなことはありません。

逆にカッターで切るのが難しいくらい破れません。

丈夫であることは、隠れてしまう部分であるからこそしっかりしたものがいいと思いますね。


基本的なチェックはこれら

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防水シートがいいものを選んだとしてもその施工が悪いと、またそのチェックがちゃんとできていないと意味がありません。

基本的なチェックはシートの重なりです。

これは以前からお伝えしているブログにも多々出てきている内容ですので、このブログを読んでいただいている方はもうご理解できてますよね。

重なりは

縦方向、横方向ともに重なり合う部分を計測して十分な重なりがあるかどうかをチェック!!です。

写真のようにスケールを当ててチェックすれば一目瞭然なので、ご自身が家を建てるときには必ず写真にアップしてもらうようにしてください。

当然、

九万田が現場はぜーんぶチェックしていますので、上から下まで何回も行ったり来たりしています。

木造住宅は

湿気からいかに守っていくかが大事です。

やっぱり、防水シートがちゃんとできているかどうかの確認は職人さんにやってもらうのではなく、たいへんな作業なのですが現場管理としてやってもらうことが大事だと思います。

そして

できていない部分は職人さんに直してもらう。
そうすると、次の現場は必ずちゃんとできるようになっていきますから、職人さんの腕も上がっていくというわけです。

チェックとして、職人さんを鍛えていき、次の現場はもっといい家になっていく。

それが大事ですね。

で、

こんなところをチェックしています的な画像をアップしますね。

防水シートがサッシのところで順番どおりに貼られているかどうか、

サッシ廻りは水が回りやすいですから特に注意が必要ですね。


下屋根部分と壁がぶつかる部分には防水シートだけでなくルーフィングを捨て貼りしていますが、

その捨て貼りの下にシートが差し込まれているかどうかも大事な部分です。