高槻市の土間リビングのある家=工事レポート4=地鎮祭
高槻市で耐震等級3耐風等級2を許容応力度計算で、そして気密C値0.2以下の注文住宅を設計施工する会社
1級建築士事務所 のびのび子ども住宅 九万田です。
高槻市の土間リビングの工事レポート、4回目です。
解体も終わり、いざ工事の前に、今日は地鎮祭について
地鎮祭ってそもそも何?
地鎮祭ってするの?しないの?
どうなの?
って思われる方がいますが、そもそも地鎮祭って何かということから始めたいと思います。
地鎮祭とは、
工事がスタートする前に、土地の神様に工事をスタートしますよーという報告会のようなものです。
当然、
氏神様(ご近所のゆかりのある神社)から神主さんをお呼びして、工事の安全とかかわりのある方々の平穏を願って
お祓いをする行事です。
午前中に主に行われますが、
どうでしょうか?大安や友引といった日を選んで行うことが多いかと思います。
時間にして、30分から1時間、
かしこまった雰囲気の中で行われます。
祭壇のお顔が南側に向くように、日本は太陽を拝む方向に祭壇を向けるのが一般的ですから、
東や南に向けるように設置します。
縄張りといわれる、竹4本と縄、そしてその縄に紙垂(しれとかしでとかいいます)の結界ですね、
その中に入って行われますが、
通常テントが張ってあったり、青空でやったりさまざま
- 儀式は
- 修祓
- 降神の儀
- 献餞
- 祝詞奏上
- 四方祓
- 地鎮の儀
- 玉串奉天
- 撤餞
- 昇神の儀
- 神酒拝戴
で進んでいきます。
聞いたことの無い言葉がずらずらとならびますが、何十回と地鎮祭に出席し、何回も地鎮祭の司会も務めましたので、随分と覚え、タイミングもわかってきました。
ほぼほぼ神主様のやりとりで進んでいきますが、
四方祓と地鎮の儀と玉櫛奉天の3つがお施主様も参加される仕事になります。
初めて家を建てられる方は当然ですが、
新築建て替えをされるかたでも2回目、あるいは3回目、
人生で数回しかない出来事の作法を知っている方など少なく、神社もお正月しか行ったことが無いかたもおおいわけで
その作法は覚えられないですよね。
覚えておくと、
お!知ってるねー!!と神主さんにちょっと嬉しくなってもらえるしぐさとしては
玉櫛奉天の際、
神主さんから玉櫛を受け取るのですが、どのように受け取るのか?
左手が上に、右手が下になるように受け取り
赤ちゃんを抱きかかえるようにもらい受ける要領です。
そうすると
左の手のひらは上を向き、右の手のひらは抱え込むようになるので、当然下を向きます。
大事なものを受け取るんだなっという感覚で玉櫛を引き継ぐのが大事なんですね。
そして、
足の運びは祭壇に向かって左に座る工事業者は左足、
祭壇に向かって右側に座るお施主様は右足
それぞれ足の運びが違いますので、そんなことも注意するといいでしょう。
それから
2礼、2拍、1礼の際の
拍手の時、右手と左手をずらします。
これは
手が合わさっている状態は神様と同じ位置にあることを指しますので、
私は神様と同じ位置ではありませんから一歩下がっていますという意味合いを込めて、右手をずらします。
お正月でも2礼、、2拍手、1礼をすると思いますが、ちょっとしたことを知っていると、作法を知っているのだなと思われます。
建築会社の方も知らない人が多いです。
地鎮祭をするなら建築会社の方は知っておいてほしいものですね。
今どきの地鎮祭は
地鎮祭については
さまざまなYouTube動画など出ているようですので、あらかじめ予習をしていかれるといいでしょうね。
さて
昨今の地鎮祭としては、
のびのび子ども住宅のお客様どうかというと、全員何らかの形で行います。
何らかの形というのは、
テントを張って地鎮祭をするという、一般的なパターンの方もおられますし、
そうでない方もおられます。
一般的な形は先に述べました通りの内容で進んでいくわけですが、
そうでないパターンって何かというと、
もう神主さんは呼ばずに、
お施主様と我々だけで土地の神様に報告会を行うというもの。
簡易的に四方払いを行ってすますいうパターンです。
寝屋川のお客様(NEYAGAWANOIE)、島本町のお客様(シンシンチクコウジ AOBANOIE)、そして高槻市の土間リビングのある家のお施主様、
それから
もうすぐ上棟を予定している島本町の家(まだ呼び名は決めてないんですけど。。。)もそうでした。
エコハウス大賞を受賞した枚方市の家(ヒバの門扉の奥に広がる庭がある家)は正式な地鎮祭でした。
私個人の意見としては
正式な地鎮祭をしてほしいと思っています。
理由は
一生に地鎮祭を執り行う機会ってそうありません。
新築建て替えをする方でも2回、3回といった数。
やっぱりそういうことはやっておいたほうがいいと思うんですよね。
できる人ってそういないんですから。
しかし
簡易的に済ませる方も理由があります。
今回の高槻市の土間リビングのある家のお施主様は、
地鎮祭の数日前に新型コロナへの感染がわかり自宅養療となり、執り行うことができなくなりました。
非常に残念がっておられましたが、それは仕方がありません。
のびのび子ども住宅では
地鎮祭の時に、お施主様はもちろん参加してもらうのですが、大工さんにも参加しもらっています。
大工さんとお施主様の顔合わせの場にもなっていますので、
新型コロナへの感染してしまったら、感染拡大につながってもダメですから、
地鎮祭のそもそもの意味がなさないですし。
ということで
代理で九万田が夫婦二人でお清めをすることとし、工事の安全祈願を行ってきました。
のちにお施主様も神社に伺ってもらい、お札をもらうなどしていただき、工事の安全祈願となっています。
地鎮祭も終わり、次はいよいよ着工です
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