高槻市の土間リビングのある家=工事レポート10=防水工事 | BLOG | お知らせ・ブログ | 設計・施工・不動産 一級建築士事務所 のびのび子ども住宅 株式会社のびのび子ども住宅

高槻市の土間リビングのある家=工事レポート10=防水工事

BLOG
DSCF9635

注文住宅の新築設計から施工まで、そして耐震改修工事・断熱改修工事といった大規模リノベーションまで行っています
高槻市の 1級建築士事務所 株式会社のびのび子ども住宅 九万田です。

高槻市の土間リビングのある家の新築工事レポートは、10回目です。

防水工事についてお伝えしていきます

もくじ
屋根の防水工事
壁の防水は?
関連記事はコチラ

屋根の防水工事

DSCF9503

上棟してできるだけ早い段階でやりたいことは、屋根の防水です。
屋根の防水ができていると、よほどの大雨でなければ中に雨が入り込むこともなくなり安心して工事が進められるからです。

しかしながら
上棟しても家の形によってはなかなか屋根の雨仕舞が進まないことも多々あります。

今回の高槻市の土間リビングの家も同じくです。

新築工事を進めるにあたっては、注文住宅のみならずですが、やはり雨が気になります。
今回の家は下屋根(1階と2階の大きさが違うため、1階部分だけを覆っている屋根)が大きくあります。

下屋根部分というのは
2階の外壁下地材が取り付けられないと屋根工事に進むことができません。

よって
上棟の時にできるだけ2階の外部についても工事を進めて
下屋根工事ができるように=屋根の防水工事ができるように段取りを進めました。

こんなふうに、タイガーボードEXハイパーをはってから
それにぶつけるように垂木を止めていきます。
そして、野地板をはって防水を仕上げていくんです。

これが段取り悪いと、雨仕舞が悪い日が続くし、
いろいろな業者さんをお待たせすることになってしまう。

お客様の材料も濡れてしまうことになる。

といったふうに段取りが大事な仕事が続くんですよね。


で、無事上棟が終えてルーフィングをはってくれているわけですが、
のびのび子ども住宅では、ルーフィングも防水性能に優れたものを使っています。

田島のルーフィングなのですが、粘着性の高いものを使っていて、
遅延性の粘着性があるものですから、ゆっくりくっついていき、張り付くと隙間がなくなっていくんです。

ルーフィングの隙間が空いているとそこから毛細管現象のように雨が伝わってくる可能性があります。

そんなことになっては防水の意味がなく、
その下にくる断熱材も水を含んでしまった状態になるため、様々なことが悪くなっていくんです。

下地材は何を使っているのかもしっかりとチェックをすることをお勧めしますね。

こちらのお施主様も何を使っているのかと聞かれたことがありましたが、
これですよって写真を見ていただいて安心いただけました。

注文住宅ですし、ちょっとでもいいものを使っていい家にしていきたいですよね。

さて、
屋根防水で大事なことは何かというと
さきほどから出てきているルーフィングの施工ですね。

チェックポイントとしては

当然、順番に張られているかどうかは大切なのですが、
あわせて、重なり部分がしっかりあるか=10センチですね。
ルーフィングには線が引かれているので、その線にあわせて重なっていればOKです。

そして

左右に継ぎ目があるときも同じく重なっているかどうかの確認が必要です。
25センチ重なっていればOKとしていますが、手で触って重なりを確認しておくことが大事です。
横から伝って入ってくるなんでことも考えられますからね。

下屋根部分の立ち上がりの高さチェックです。
こちらも25センチは必要と指示をしています。
現場は35センチ以上はありますね。かつ、防水気密テープでしっかりとめておきました。

あとは

この現場だと、捨てルーフィングの施工ができているかどうか。
下屋根と壁の取り合い部分は防水をさらに強化する必要がありますね。


壁の防水は?

DSCF9682

屋根と同様に壁の防水も大事です。
防水シートの施工もしっかり行っておかないと雨漏れの原因になります。

のびのび子ども住宅では、防水シート施工についてもしっかりとチェックを行っていますので
その点についてお話をしていきたいと思います。

まずは防水シートの種類です。
防水シートも様々ありますが、のびのび子ども住宅では、タイベックシルバーを施工しています。
遮熱効果があるタイベックシルバーを施工し断熱に少しでも効果があるようにしています。

また
シートについては様々な部分が貫通してきます。
電気の配線が多いですが、ほかにはエアコンのドレインや配管などなど。

貫通させたそういった部分は雨漏れの原因にもなりますし、気密を破ることにもなります。
ですので、パッキンを使った補強や気密テープの施工をしっかりと行っていくことが大事です。

ではどのようにしているのかを画像で見ていきたいと思います。


基本的なことは、下からシートをはっていき、上に重ねていくこと。
屋根の防水も同じですが、万が一雨がもったとしても上に重ねてシートをはっていくと逆流はすることはありません。
最悪そこで止められるという前提で施工をしますね。

基本です。

またシートの重ねも屋根のルーフィングと同じように重ねのしるしがついています。
そこをしっかりと重ねていけばOKです。

10センチですね。

シートは窓の部分でカットしていますが、きれいに窓にあわせてカットされているかどうか確認が必要です。
窓のまわりには両面テープが施工されていますので、シートには隙間が生じないようになっています。
窓にそってカットされていないと、隙間ができやすいから、窓の周りから雨漏れが生じる可能性が高くなるわけです。

窓の下には先張りシートが張られているかどうかのチェックもしたほうがいいですね。
窓の周りは建物の中で雨漏れが一番発生する可能性が高いんです。
だから念には念を入れよです。
先張りシートが張られているかどうかで大きく違ってくるんですよね。



こういう部分ですね。
建物から貫通する部分があります。
コンセントや照明器具、電気の入選などたくさんありますが、そういった部分はしっかりと気密と防水処理を施します。

のびのび子ども住宅では、ゴムのパッキンを施工しています。

電気の川浪さんがしっかり責任施工。
いつもしっかり工事をしてくれるので安心しています。