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高槻市の土間リビングのある家=工事レポート8=断熱までの工事1

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注文住宅の設計から施工まで新築工事、そして耐震改修工事・断熱改修工事といった大規模リフォームまで行っています
高槻市の 1級建築士事務所 株式会社のびのび子ども住宅 九万田です。

高槻市の土間リビングのある家の新築工事レポートも、8回目です。

今日から木工事についてお伝えします

もくじ
まずは土台敷
いざ、上棟
うれしい、上棟!!
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まずは土台敷

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先行足場が設置され、さあ、木工事スタートです。
木工事の初めは、基礎に墨だしし、土台の座る位置決めをすることからです。

基礎の次に建物を支える土台。
しっかりと直角を出し、土台が安定するように決めていきます。

そして、土台設置。
いくつもチェックをする項目があります。

土台を据えるときにチェック項目としては


・気密パッキンが施工要綱どおりに施工されているかどうか
・木材の端部に割れが生じていないか
・アンカーボルトの穴あけミスがないか
・耐力壁のある柱の足元にはアンカーが設置されるように施工されているかどうか
・木材の継ぎ手部分の上木側にアンカーが設置されているようになっているかどうか
・鋼製束はボンド施工されているかどうか

などなど

たくさんのチェック項目があります。

のびのび子ども住宅は高性能住宅を設計施工していますので、
特に気密については真剣に考えています。

ちょっとした差異が大きな結果に関わってくることから、特に土台敷の時から気密の施工についてはウルサイです。

例えば

コーナー部分は特に気密が漏れやすい部分になりますから、
こういった部分の気密パッキンは特に注意して施工をするようにうながしていたり、

土台の継ぎ手部分においてもちょっとした隙間が生じるのは当然と考えて土台をぐるりと巻くように気密テープで閉じるくらいの施工をします。

これらの写真はすべてお施主様にlineで報告をしていますが、
さすがにびっくりされたご様子でした。

ここまでしっかりと施工をしてくださるのですね。と驚きと感動のお褒めの言葉をいただいたのを覚えています。

当たり前のことですが、当たり前にやっていく、
これって大事なことなんですよね。


すべての項目をチェックし間違いがないかどうかを確認していきます。

先ほど述べたチェック項目がありますが、
全数確認を九万田自身が行っていきます。

こんな部分や

こんな部分

こんな部分もですね。


基礎の段階からこまなくチェックを行っていきますので、
土台敷の時に間違いが生じていることはまずありませんが、基礎屋さんと大工さんと自らチェックをしてもらい、そのうえで九万田がチェックをする。

ダブルチェックの体制をしっかり行っていけば、いい家が間違いなく出来上がりますね。



いざ、上棟

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さあ、上棟です。

朝からレッカーが座り、大きな材料をどんどんと運んでいきます。

段取り一番といいますが、
上棟の日はまさにそのように思います。

どこに何があり、だれが何をする。

準備をしっかり行っておけばスムーズにことが進みますが、
そうでないと、あれはどこだ、次は何だと怒号が飛び交う現場になります。

そう思うと、
棟梁の技量がココでも問われるのだなーと思いますね。

棟梁と、その仲間が一致団結して作業を進めていくわけですが、やっぱり阿吽の呼吸がそこにあり
いつものメンバーでいつもどおりこなしていく感じがすごくいいです。

上棟の時に九万田は何をやっているかというと、
金物のチェックを行っていたりします。

横向きの材を梁といいますが、
梁と梁を直角にT字型につなぐときに、金物でつなぎます。
羽子板金物とか引きボルトとかいいますが、その部分は画像のように丸く穴をあけて金物が出っ張らないように座掘りをしています。

その部分は外部と接する部分になりますので、
熱橋となり内部結露の原因になる可能性があることと、座掘りをしていることにより気密をやぶる穴になっている可能性があります。

そういった部分をふさいでいく必要があります、
どういうことをしているかというと

こういうことをやってます。

これが大事で、これを全部やる。
全部自分でやってチェックする。

だから高気密で高断熱な家になっていくんですよね。



穴もふさいで、継ぎ手部分もテープで処理をしていきます。

うれしい、上棟!!

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棟をあげて、上棟です。
やっぱりうれしいですね。

お施主様に代わって最後の棟の部分は九万田自ら叩いて納めさせていただきます。

垂木を流して、野地板を張って終わるのですが、
その細かい部分に鋸をいれてもらい、通気を確保するようにするなど細かく指示を出していきます。

大工さんが垂木と垂木が接合する部分に丸鋸でカットをいれてくれています。

垂木の間を通気する仕組みをとっていますが、垂木の横と横のつながりが少なくなることによって
通気が悪くなり、野地板が蒸れ腐りを起こしてしまう可能性があります。

計算上は問題なくても
実際の現場であれば、軒先から上がってきた空気が温かく上昇気流にのって
屋根のてっぺんから抜けていくのですが、
しっかりと抜け道を大きく確保してあげる必要があります。

ですので
垂木のトップ部分を少しカットし
一番高い部分で横にも空気が流れるようにしています。

右側がカット前
左側がカット後

少し開いているように見えますが、そうすることによって空気がより流れて
屋根裏の腐り防止につながります。



作業はめいいっぱい一日中行った後
翌日、上棟式を執り行いました。

工事の安全を祈願して、皆で 礼!!

記念撮影をし、御幣を棟に納めて上棟作業完了です。